やはり、定番の作家の椅子に子どもが座り、現在、取り組み中の作品を発表する。
それについて、質問やコメントをもらったりする。それが多いのでしょうか。
『ライティング・ワークショップ』 26-29ページを見直していて、上
のような感じの共有の時間、改めていいなあと思います。
最近、リーディング・ワークショップ(RW)の本の中で共有の時間について読ん
でいて、以下のような共有の時間も、学年やクラスによっては、時には悪くないか
も?と思いましたので、書き込んでみます。
WWを実践されている人の中には、RWを実践されている人も多いと思います。
RWをされている人は、共有の時間をどのようにもっておられますか?
私は、「その日に読んだものをみんなに紹介する」という時間として使うことが、
時々あります。
今日参照しているRWの本でも、その本の著者たちは、以前はRWの共有の時間を、本の紹介に使っ
ていたようです。
しかし、本の紹介だけだと、明日以降の読みにつながるスキルや効果的な読み方を
学べない、と思ったそうです。
そこで、現在は、読み手としての子どもたちに焦点をあて、例えば、読んでいて混乱
したこととか、今日うまくいった効果的な読み方とか、そういう読み方に関わること
を共有で取り上げるようです。
ひたすら読む時間に、子どもたちをよく観察して、例えば
さい」
☆ 共有の時間を「本を紹介する時間」から、上記のように、「読むことについての
具体的な質問を出し、その質問についての皆の考えを共有する」ことに変えること
で、「共有の時間から、明日以降の読みにつながりそうな読み方を見出せることがで
きる」ということです。
→ さて、RWからWWに戻ります。
上をWWに応用すると、共有の時間で「書くことについての具体的な質問を出し、
その質問についての皆の考えを共有する」ことを加えることで、「共有の時間から、
明日以降の書きにつながりそうな書き方を見出せることができる」ということになり
ます。
たとえば作家の椅子に座った子どもにみんなが助言やコメントをする。
そして、いつものそのような共有の時間のあとに、その子の持っている書くことへの課題を
「その子のその作品にしか使えないこと」から、「より一般化した、他の子どもの他の作品にも応用可能
なトピック」に先生が言い換えて、そのトピックについて、みんなの意見を共有す
る、そんな時間はいかがでしょうか。
例えばある子どもが共有した、ある作品に終わり方について、みんなが質問したり、コメントをし
たりします。
その後で、「自分あるいは他の人の書いた作品で、いいな、と終わった終わりかた
には、どんなものがあるのかを出してみよう」みたいな共有です。
「ユーモアで終わる」、「質問で終わる」等々、その作品に限らない終わり方がいろいろ出ることで、明日以降
の書くことに使えそうなことが出てくるのではないでしょうか?
また、そこで出たことを模造紙に書いて貼っておくと、時々、それを参照する子どもも出てくる
のでは?
(上の、リーディング・ワークショップの共有についての箇所は、Day-to-Day
Assessment in the Reading Workshop: Making Informed Instructional Decisions
in Grades 3-6 (Franki Sibberson, Karen Szymusiak) Scholastic Prof Book
Div (2008/03) 155-157ページからです。 )