2010年11月21日日曜日

「自立した書き手を育てる」 vs. 「作文嫌いを克服する」

 「作文嫌いの克服」というタイトルで、書かない子/書けない子へのサポートの事例を見つけました。(http://www.ilec.jp/data/essay_bn/essay_060.html)

 『ライティング・ワークショップ』や『作家の時間』がとっているアプローチとは随分違うな~、と思いました。「作文嫌いの克服」アプローチは、作文という課題を与えられて書くときの対応にはなるかもしれませんが、自分から進んで書く/自立した書き手になることは最初から考えていないようで...もちろん、90分二回という時間制限の中での試みですから。

 あなたなら、同じ時間制限の中だったら、どうしますか?
 さらには、時間の制限自体があることをどう思いますか?
 子ども(たち)に、「自分から進んで書く/自立した書き手」になってもらうために何をするのがベストだと思われますか?

 どうも、方法論の良し悪しよりも、そもそもの目的の設定が問われているようです。
 このことは、作文/書くことに限らず、読解/読むことや聞くこと・話すことの国語の他の領域はもちろんのこと、すべての教科・領域に言えることのような気がします。
 要するに、最初のボタンの掛け違えの問題です。それがズレていては、あとでどれだけがんばっても、目的を達成することは至難の技ですから。

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