今回のRWWW便りも、紹介しているサイトは英語のサイトですが、「手元にある本とない本」、つまり、教室の中の本の世界から外の世界へ、ということを、一緒に考えていただければ、嬉しいです。
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RWのクラスのためにそれなりに努力して、学習者の反応も見ながら、それなりに面白い本を、教室の中に少しずつ増やしてきました。
ということで、少しずつ本は増えているはずなのですが、「不十分だなあ」という思いも、同時に強くなってきています。
「不十分だ」と思うのには、少なくとも二つの理由があります。
一つは、やはり学習者の興味を考えると、教師が選ぶものだけでは、とても足りない、ということです。これはブック・プロジェクトをやってみると、特にはっきり分かります。
二つ目は、教室の中の本を読んでいるだけでは、卒業後、本を読み続けないのでは?という思いです。
教室の中の本の世界から、外の世界に、少しずつ背中を押していくことも、同時進行で必要なんだろうと思います。
皆さんも、公立図書館から団体?貸出を利用して、図書館の本を何十冊も教室に1ヶ月ぐらい置いたりして、地元の図書館に目を向けさせたりと、いろいろと工夫をされていることと思います。
私も、読むものへのアクセスが増える方法を、いろいろと模索していきたいと思っていますが、今日は、その過程で見つけたサイトを二つ紹介したいと思います。
両方とも英語のサイトです。こういう日本語のサイトでもあるのでしょうか? 私はあまり検索も上手でないので、ご存知の方はぜひ教えてください。
(2)Lit2Go (http://etc.usf.edu/lit2go/) というサイトは、児童向けの読み物がそろっています。おそらく著作権の関係もあって、比較的古めのものが多いです。なので、長く読みつがれてきた本、例えば、マージェリィ・ウイリアムズのThe Velveteen Rabbit (邦題『ビロードうさぎ』)などもあります。
Lit2Goは、作家、書名、ジャンル、難易度等で検索できて、なんと、すべて音読のファイルつき(つまり、読み上げられているのを聞く、あるいは聞きながら読むことも可能)です。
私は、ここ何日か、前から読みたいと思っていたフランシス・ホジソン・バーネットのThe Secret Garden (邦題『秘密の花園』)を、ほっと一息の休憩のときに聞いています。「読み聞かせてもらう」というのは、こんな感じなのかなという体験中という気もします。楽しいです。
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インターネットですと教室に本を揃える必要もないので、便利ではありますが、やはりプラス面、マイナス面はいろいろです。教室の図書コーナーであれば、子どもやユニットの目標にあわせて、本の配置を変えることも可能ですし、なんといっても手元に本がある、というのは大きいと思います。
そんなプラスマイナス(というか、使い分け)も、今後考え続けていきたいと思っています。