2014年3月22日土曜日

医者の問診に学ぶ


いまから医者になろうというわけではないのですが・・・
前回は、http://projectbetterschool.blogspot.jp/2014/03/blog-post.htmlでしたが、今度は、別のお医者さんです。
医者は現場でどう考えるかジェローム・グループマン著、石風社
数字はページ数です。
前回と同じように、医師はそのまま教師に置き換えられます。
今回はカンファランスに参考になります。(もちろん、いい医者を探す際の基準としても。)

14 時間の確保こそが大切
15 言葉とパートナーとしての接し方が大切
16 観察することの大切さ
17 「私はあなたの物語を聞きたい、あなた自身の言葉で」
   それまでにたくさん見てきた医師たちの言葉ではなく。
22 患者の言葉をよく聞けば患者が診断そのものを教えてくれる。
   患者の物語から離れてしまったら、もはや真の医者とはいえない

   医者がどう考えるかは、まず、医師がどう話しどう聞くかによってわかる。また、口から発せられて耳に入る言葉の他に、患者および自分自身の表情、姿勢、動作など、ボディ・ランゲージという非言語コミュニケーションに対する医師の注意の払い方からも、考え方がわかる。

   医師の目前にある医学的な謎を解くには、患者が自由に話すことが必要である。患者が怯えていたり、話しを途中で切られたり、偏った方向に会話が仕向けれると、医師には重要なことが伝わらないかもしれない。
23 「医師の質問の仕方が、患者の答えを構築する」
   自由に答えられる質問の利点は、医師が新しい情報を得る可能性を最大限にすることだ。 患者に本当に関心がある、と患者に感じさせること。 ← ラポート

   「医師は患者の感情に対応しなければならないのです」

46 認識と感情のバランス
   感情というものがどれほど理解力と判断力、そして行動と反応に強い影響を及ぼすかについて、当時の私たちは気づかなかった。

62 ヒーラー(癒す人) ⇔ タクティシャン(策を講じる人)・テクニシャン

87 患者からの質問こそが大切
   患者が質問できることこそが大切

第10章 病でなく人を治療する  ← WWは、作品ではなく書き手を育てる/RWは、解釈ではなく読み手を育てる

2014年3月15日土曜日

学年末に読み聞かせたい本


『わたしとなかよし』 ナンシー・カールソン、中川千尋訳、瑞雲舎、2007年
『はじめのちいさないっぽ』 サイモン・ジェームズ、小川仁央訳、評論社、2004年
『レッスン』 キャロル・リンピアソン、灰島かり訳、平凡社、2002年
『かわっちゃうの?』 アンソニー・ブラウン、さくまゆみこ訳、評論社、2005年

 この時期に読み聞かせることで、子ども達の心にしみいることでしょう。少しだけ本の内容を紹介します。

『わたしとなかよし』は、単純ながらも人生の応援歌。大切なことが書いてある気がします。
『はじめのちいさないっぽ』からは、迷って不安なときも一歩ずつ、と思わされます。
『レッスン』は・・・問題がなくなることはないという、あたりまえのことの再認識?
『かわっちゃうの?』 未知への不安・・・を感じる、アンソニー・ブラウンのふしぎな絵本。


 次の2冊は、卒業する6年生に読み聞かせたい本です。

『きみの行く道』ドクター・スース
『ほしをめざして』ピーター・レイノルズ

 どちらも、これまでの小学校生活を思い起こしながら、「ここから、始まる」という思いになれることでしょう。


 最後に、おまけで英語の詩を二つ。
ひとつは 「To Be of Use」、もう一つは「Famous」という題です。二つとも、共感できる部分が多く、卒業に向けて贈りたいような気持になりました。どちらも以下をクリックすると読めます。

http://www.poemhunter.com/poem/to-be-of-use/
http://www.poemhunter.com/poem/famous-9/


2014年3月7日金曜日

1年の授業を終える方法を考える



 早いものでもう3月です。今回のRWWW便りのために、RWやWWの1年の授業をどんなふうに終えるかというアイディアを、小学校の先生に伺ってみましたところ、RWについて、以下のような考えを寄せていただきました。

 

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今年度読んだ中でいちばんのおすすめの本について紹介文を書く。それを印刷して全員で読み合う。

よりよい読み手になるために大切なことをグループで出し合い、最後に全体で共有する。

「読むこと」に関して、4月のときと比べてできるようになったこと、意識していることなどを話し合う。

「自分にとって読むとはどんなこと?」をテーマに話し合う。


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 上記以外にも思いつくものとしては、(もし年度始めにアンケートを取っていれば)似たようなアンケートを取って比較する、振り返りを書いてもらう、来年度の子どものために「RWやWWとはこんな時間」という紹介文を書いてもらう、等々が浮かびました。

 

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私自身が過去に行ったことを考えると、「作家の日」を設定して、作家としての成長を祝ったり、「読書家の日」を設定して、読んだものを振り返り、一番のおすすめを紹介したりということが多かったように思います。

 

あとは今後に役立つ情報をクラスの他の人から得て自分に応用しよう、という目的で、どんどん相手を変えてのペア・インタビューをして、そこから、全体に共有したいことを全体に共有してもらう、というのも行いました。

 

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 今回、改めて考えると、RWやWWの終わり方を考えることで、「成長を祝う」「子どもの振り返りとなる」「今後につながることを考える」「来年度の子どもに役立つ」「教師自身の教え方の振り返りになる」等、いろいろ得られることがあるように思います。

 

 ぜひ、皆さんのクラスの、RWやWWのいい終わり方を教えていただければ嬉しいです。