2025年7月4日金曜日

「作家の時間」と「読書家の時間」の実践に関するアンケート

  4人の小学校の先生と2人の中学校の先生に、以下の6つの質問に答えてもらいました。

・「作家の時間」「読書家の時間」に取り組み始めたのは、いつからですか? 

・子どもたちの反応はどうですか?

・この教え方・学び方について、現時点でどう感じていますか?

・困っている点としては、どんなことがありますか?

・取り組み始める前にどんな情報(本)を参考にしましたか?

・教えている対象学年は?

 

 中学校の先生2人は、数年の実践経験がありますが、小学校の先生は2人が今年度からの実践、もう2人も昨年度からです。(もし可能なら、あなたもぜひ回答をpro.workshop@gmail.comにお送りください。)

 

●神奈川県、A先生

 

・今年度「作家の時間」「読書家の時間」に取り組み始めたのは、いつからですか?

「作家の時間」を4月から始めています。

 

・子どもたちの反応はどうですか?

9割の子どもは楽しんで取り組んでいます。特に僕のクラスが2回目で、作家の時間を知っている子たちは大喜びしていました。

 作家の時間の特徴として、授業以外でも作文を書く子が多くいるところにあります。休み時間や給食を食べ終わった後など、隙間の時間を見つけては自分の作品を書き進めている姿をよく見かけます。

これは彼らにとって、とても楽しいことであり、もっと上手く書けるようになりたいと思っているからだと思います。ほとんど遊びに近い感覚で作品作りをしていると思います。

 また、お互いの作品のことについてよく知っています。彼らは自分の書いたものは友だちに見せたいという気持ちが高く、様々な場面で読み合っています。友だちに見せて喜んでもらえることで、もっと書きたいという意欲が湧き、もっと上手くなりたいという目標がたてられているように思えます。

 さらに、僕が担任ではなくなっても書き続けている子もいます。彼女が2年生の時に僕は担任をしました。5年生になった今でも書き続けています。4年生や時には、自らコンクールにも応募しました。今年度もエントリーするために下書きを書いているノートをこの間見せてもらいました。下書きへ自分で問いの形で赤を入れていました。もう立派な自立した書き手の姿になっていました。

 

・この教え方・学び方について、現時点でどう感じていますか?

これだけ、子どもたちが楽しみにしている授業は中々ありません。子どもたちの様子をうまく見取れたことを使ってミニレッスンをすると、伝えたことをものすごく良く受け取ってくれる感覚があります。教科書に載っていて教えなくてはならないから教えるのと、子どもたちが必要そうにしているから教えることで学びの効果が大きく異なることを感じています。会話文を多く使っている様子があったのですが、「」の使い方を理解していなかったためミニレッスンで扱いました。すると、次の作品から「」を正しく使うことができるようになった子どもが何人もいました。

 

・困っている点には、どんなことがありますか?

自分の見取る力不足もあるのですが、33人の書いていることを中々追いきれていないです。周りで「作家の時間」を実践している人がいないので、より良い授業にしていくために子どもへの関わり方やミニレッスンの方法などについてディスカッションすることができない。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

 

・取り組み始める前にどんな情報(本)を参考にしましたか?

『作家の時間』『国語の未来は本づくり』『イン・ザ・ミドル』

 

・今年教えている学年は?

小学校3年生

 

 

●兵庫県、B先生

 

・「作家の時間」「読書家の時間」に取り組み始めたのは、いつからですか? 

作家の時間に本格的に取り組み始めたのは、今年度からです。昨年度は、3学期に「物語を書こう」というユニットを行っています。

本格的な「読書家の時間」はまだ取り組んでいません。昨年度2学期に「戦争に関する本を読もう」を、3学期に「科学読み物を読もう」を、一昨年度3学期に「斎藤龍之介の作品を読もう」という、範囲を限定した取り組みは試みています。

今年度のスタートは国語教科書の一教材終了後、4月後半です。

・子どもたちの反応はどうですか?

思いのほか好評です。いわゆる体育会系やんちゃ男子が、食いついているのが意外でした。何を書こうか悩んでいる子もまだいますが、決して後ろ向きではありません。「本づくりの時間はまだか」「給食待っている間に書いておきます」といった、前のめりの子どもたちもいます。書きたいことが見つかると、スイッチが入るようです。

(一か月後の補足) 本づくりへの関心は継続しています。中には、家庭学習で題材あつめや下書きをしている子もいますが、全員が寝ても覚めても本づくり、というわけではありません。しかし、本づくりに後ろ向きな子は見当たりません。

ミニレッスンで、教科書教材を使った言葉や書き方の指導をしても、それを取り入れようとする動きもあります。当初は、動けなかった子も、気に入った本を見つけ、メモ帳に何やら書き出しました。プールの後もその本を衝立にして読んでいます。

 

・この教え方・学び方について、現時点でどう感じていますか?

子どものもっている力を引き出すので、かなりよい学び方だと思っています。たとえば、要配慮支援と言われていた子が、その豊富な知識を活かして科学読み物に取り組んでいます。表現の場ができて、生き生きしているように見えますし、得意なことを活かせる場となっていると思います。子どもの個性が見える教え方だと思います。

(一か月後の補足) 国語力を総合的につける学び方だと思います。例えば、教科書教材を使い、登場人物の気持ちや考え方を表す言葉見つけをする場合でも、自分の作品に活かせるので、自分事として探していました。同じ作者の目線で作品に触れるので、プロの作家のすごさに気づく子もいました。

教科書作品だけでなく、『読書家の時間』で紹介されている本も教室に置いていますが、それらの本を参考に本づくりをする子もいます。夢中になる中で、「言葉」を学んでいる気がします。

 

・困っている点には、どんなことがありますか?

ひたすら書く時間にカンファランスがなかなかできないことに困っています。どうしても偏った子に時間をとってしまい、まだつながりが浅い子たちもいます。

また教科書至上主義の人たちへの説明の仕方や材料集めがまだ、不十分です。

作家の技をミニレッスンする際に適度な本を探す力をつけたいです。

学習指導要領の中のどこに位置づけられるかを説明する力がまだありません。

(一か月後の補足) 出版した本を実際に読んでもらい、フィーバックをもらう機会がなかなか取れません。校内や保護者への協力要請が必要ですが、大規模校で若い先生も多いためか、学年でそろえた実践を、という名目で禁止される恐れもあり、まずはこっそりとやっているのが実情です。そのため、子どもたちには読者の声が届けられません(クラスの児童以外)。

まずは、ペア学年の5年生のペアクラスに読者になってもらおうと考えています。

また、まだ下書き段階の子どももいるなかで、どんな国語の力がついたか、保護者への説明の仕方が分からずにいます。その子その子に、どんな力(理解・スキル・態度など)がついたのか、説明できなければ、保護者の賛同も得にくい気がしています。

作家である彼ら一人ひとりが、作家としての成長をどのように感じ取っているのかも自覚させたり知っておいたりしたいですが、その時間がなかなか確保できません。

 

・取り組み始める前にどんな情報(本)を参考にしましたか?

『作家の時間』『読書家の時間』『国語の未来は本づくり』『理解するってどういうこと?』

 

・教えている学年は

小学3年生です。

 

 

●熊本県、C先生

 

・「作家の時間」「読書家の時間」に取り組み始めたのは、いつからですか? 

6月10日(火)から始めました。まずは「作家の時間」から。1週間後に「読書家の時間」も始めました。

 

・この教え方・学び方について、現時点でどう感じていますか?

一人ひとりをいかす教え方・学び方としての魅力を感じています。

「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」を念頭に置いた授業実践をしてきましたが、子どもたちの興味・関心などの違いをいかすということや、身につけられる度合いに関して、大きな違いがあります。

子どもたちの興味・関心について詳述すると、これまで知り得たもの(趣味や習い事など)以外の、子どもたちですら自覚していなかった興味・関心に気づけたことがありました。Rくんは、「作家の時間」で戦いに関する物語をつくっていましたが、「読書家の時間」では、冒険ものの本をよく読んでいました。カンファランスをしていくと、戦いよりも、冒険を通して、様々な人や事に出会うことが好きだということが分かりました。また、Rくん家はよく旅行をしていて、保護者の方が旅行好きだということも知ることができました。Rくんが「夏休みの旅行を楽しみにしている」という話をしてくれたときには、すぐにこれらの話を思い出し、いつも以上に思いを受け止めながら話を聞こうと感じました。

「作家の時間」「読書家の時間」以外の時間での子どもたちとの関わりにもよい影響を与える点が、特によいと思います。

 

ホンモノになることが、子どもたちの学びを後押ししているところも魅力的です。

子どもたちは互いに「作家さん」と呼び合い、ミニレッスン後は、「お仕事始めようー!」「よろしくお願いしまーす!」と言いながら、それぞれの学びの場(仕事場)へと向かって行っています。

また、「みんなで聞く時間」後は、「おつかれさまでした~!」と言い合っていて、毎度ほっこりします。

ホンモノになりきっているので、2年生ですが、書いたものを何度も読み返し、詳しく書き直したり誤字・脱字を訂正したりと、これまでの作文指導におけるやらされ感とは異なり、主体的な姿が見られています。

特にTくんは、昨年度から作文が苦手だったようですが、「作家の時間」を始めて間もなく、「作家の時間が楽しみ」という思いを(思わず)吐露し、周りの子どもたちから突っ込まれて、笑い合っていました。

始めて1か月弱が経ちますが、授業以外の時間にも学び続けている姿があり、そんな主体的な姿を継続できるよう、サポートに努めたいという思いや覚悟をより一層つよく感じています。

 

・困っている点には、どんなことがありますか?

サイクルを1度でも回すことができれば、出版というひとまずの達成感を味わえると同時に、見通しをもって取り組めるようになると思うのですが、いきなり長編を書こうとしているSさんは、一時的にでしたが(現作品を)書くことに飽きてしまいました。

出版までいかずに他の作品づくりをしてよいことや、続編のような形をとって、途中で区切って出版してよいことなども伝えましたが、Sさんは書き続けることを選びました。

社会科ワークショップを実践したことがありますが、その時は、まずはサイクルを小さく回すことを意識していました。

今回も、最初の方は(2年生ということも考慮して)サイクルを回すことを意識した方がよかったのかなぁと思いつつ、しかし、Sさんの止めどなく書き続けていた姿を思い返せばどうすればよかったのか、考え続けています。

教科書中心ではないことを、(同僚や管理職に)どう理解してもらうかということです。子どもの姿が最も説得力をもつとは思いますが、時間を要します。

「教科書の題材文はかなり考えて掲載されている」/「教科書はかなり考えてつくられている」という主張を受け止めつつ、「作家の時間」「読書家の時間」のよさも感じてもらえるように、教科書もうまく活用しながら進めていく方法を、(同僚や管理職と)一緒に考えていきたいと思っています。

 

・取り組み始める前にどんな情報(本)を参考にしましたか?

『国語の未来は「本づくり」』『増補版 作家の時間 「書く」ことが好きになる教え方・学び方【実践編】』『改訂版 読書家の時間 自立した読み手を育てる教え方・学び方【実践編】』『イン・ザ・ミドル  ナンシー・アトウェルの教室』です。

 

・教えている学年は?

小学校2年生です。

 

 

●新潟県、D先生

・今年度「作家の時間」「読書家の時間」に取り組み始めたのは、いつからですか?

「作家の時間」としてのスタートは 

 ①4月です。特別支援学級(情緒)の4人の生徒と共にです。

 通常学級では3年生が5月末から。俳句につながっていく問いづくりなどのスキルから始めています。

 通常学級の1年生は6月半ばから詩歌のWWに入る予定です。

 「読書家の時間」としては5月。1年生で「お試し読書」で絵本に点数をつけることをやってみました。

 

・子どもたちの反応はどうですか?

→①は、とても喜んでもらえました。「国語が楽しい」「詩を作ることがこんなに楽しいなんて」「やっていくうちにいい詩になって嬉しい」これらは、子どもの生の言葉です(授業記録に残してあります)。またやらないの?とか詩はいつやるの?とか、よく聞かれます。

 

 は、澤田先生の手法「ラッキーディップ」(https://askoma.info/?s=%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%97)でスタート。当たり前の言葉の組み合わせではなく、偶然が生み出す言葉の組み合わせを楽しんだり、芭蕉の俳句「古池や~」を映像化するための問いづくりをしたり、中学生の俳句を虫食いにして穴埋めを考えるワークをやったりして、スキルに触れたり、言葉を考えることに慣れているところです。中3で初めて出会った子どもたちで、正解を欲しがる、発言を怖がる、テスト成績が良くないなどの特徴がありますが、授業自体は楽しく活動しています。経験のない手法の国語の先生として認識されています。成果物を作る授業という認識ができつつあります。

 

 は、いわゆる荒れている学年です。小学校でのしつけがまるでできていない学年です。2カ月かけてキーになる生徒を席に座らせることができました(授業から飛び出す、不規則発言や私語で授業を妨害するなどの行為が繰り返されましたが、不安なのかな?最近は反抗的な態度が減り、座っていたことや時間を守れたことなどを承認して、頑張ってくれてありがとうという言葉を伝えると、悪い顔をしなくなりました。わかりやすい態度で、ダメなものはダメとしてきましたし、組織的な足並みを揃えた対応を続けてきました)。彼も時々参加してくれます。

現在は、教科書の物語を中心にしてスキルをレッスン中。6月半ばには詩歌の「作家の時間」に入ります。

 

 「読書家の時間」は図書館で絵本の「お試し読書」。わかったことは選書がへたということ。1年生は読書経験が少ないこと、幼い本を選びやすいこと。一方で、絵本を素直に読んでくれたことは収穫でした。今後のエッセイにつながる一歩だと思っています。

 

・この教え方・学び方について、現時点でどう感じていますか?

生徒が様々な言葉をいじって考える授業ですので、生徒にしてみれば大変だけれど楽しいのではないかと思います。成果物を作っている時や、仲間と話している時などはいい顔をしていますし、話がそれることもあまりありません。ある子が振り返りにこんな風に書いていました。「先生が個人個人を見て回ってくれて、自分も他の人もみんなに声をかけ、アドバイスをくれたり褒めてくれたりしたのがうれしかったです。他にも、友だちとどういうふうにやるかなどを相談できて良かったです。友だちを参考にできることがすごく助かりました。ただ、最初はやったことがなく、作業に慣れなかったです。(原文ママ)」これが、この授業をよく表していると思います。

もちろん、うまくできなかったという声もありますが、スタートして2カ月ですから。まだまだ、これからです。

 

・困っている点には、どんなことがありますか?

副免で講師として雇用された初めて授業をする20代、オールドスタイルの50代、私。今年度の国語部のスタッフです。

 ミニレッスン的に提供できる教材は提供しますが、ワークショップの手法は難しいです。余裕のない20代、買えるつもりのない50代。

 教科書の教材を扱うことは同じようにやりますが教材「を」教えるスタイルとの共存はできないので…ICTの活用も、私のレベルまでは難しい状態で、私が担当でないクラスの生徒から「おれたちもあれやりたいと言われた」との声を聞きました。心苦しいです。

スタッフのスキルの差。これは非常に良くないことです。子どもは教師を相対評価するものですから

 

 絵本を使った「読書家の時間」のために、教科書を超特急でミニレッスンに使い、時間の確保を目指しています。躾ができていない1年生に、思いの外時間を取られています。

 

・取り組み始める前にどんな情報(本)を参考にしましたか?

『イン・ザ・ミドル』『読む力はこうしてつける』『読書家の時間』『教科書をハックする』『挫折ポイント』『教育のプロがすすめる選択する学び』など。

 

・今年教えている学年は?

3、中1

 

 

●北海道、E先生

・「作家の時間」「読書家の時間」に取り組み始めたのは、いつからですか? 

→2021年から始めました。『最高の授業』に出会ってから、吉田新一郎さんの訳された本を探すようになり、WWRWに関する本を見つけました。

 

・生徒たちの反応はどうですか?

基本的に楽しんでいます。

 ・学びを自分で選択できること。

 ・進むペースを自分でコントロールできること。

 ・自分の興味がある分野から掘り下げられるので、洞窟状態で学ぶことができています。

 ・図書室で行うので、気分がリフレッシュできています。

 ・書き終えたときの達成感があるので、作文嫌いも減りました。

 ・生徒が本を読む機会が増えました。

 

・この教え方・学び方について、現時点でどう感じていますか?

基本的にはこの教え方と学び方をベースにしていきたいです。そのための課題を挙げます。

 ・自分のカンファランスの力をもっと高めること。

 ・模試対策や入試対策が、授業の最大価値と考える人(同僚、保護者、生徒)たちに理解を得られにくいこと。「北海道の私立では点数さえ取れれば良い」という感覚の人が多いです。そういう部分では公立の方がやりやすいかもしれません(学習指導要領との関連から説明をすることができるため)。

  しかし、私自身はこのやり方を続けていった方が最終的に点数にもつながると手ごたえがあります。

 

・困っている点には、どんなことがありますか?

・点数学力が全てだと考えている方には理解してもらえないことです。

 ・生徒の作品を取りまとめて冊子にするときに時間がたくさんかかること。

 ・この学びを他の教員に理解してもらうこと。

 ・語彙の指導に時間がかかること。生徒が書いたものを添削する形で、自分の作品に使う漢字や文法を含めた語彙の指導をしていますが、時間がかかります。

  (漢字小テストで育てる教育に疑問を感じているので、新しい方法を模索しています。)

 

・取り組み始める前にどんな情報(本)を参考にしましたか?

『最高の授業』、『イン・ザ・ミドル』、『ライティング・ワークショップ』、『リーディング・ワークショップ』、『読む力はこうしてつける』、『作家の時間』、『読書家の時間』、『たった一つを変えるだけ』、『理解するってどういうこと』、『プロジェクト学習とは』などなど、吉田新一郎さんの訳された本はほとんど購入して参考にさせていただいております。

 

・教えている学年は?

20211

20221、中3

20231、中2

20241

20251、高2IB

 

 

●熊本県、F先生 ~ F先生は、小学校1年生の担任ということで、まだ始めていないので、昨年度、4年生の担任の時のことを書いてくれました。

 

・「作家の時間」に取り組み始めたのは、いつからですか?(今年度はまだ取り組み始めていないなら、通常取り組み始めるのはいつですか?)

昨年度は夏休み明けから取り組み始めました(4年生です)。夏休みに入るまでに、書くことの授業において子どもたちの主体性ややる気を引き出すことができておらず、やらせてしまっている学習になっていました。その状況をどうにか打破したく作家の時間の本を読んで取り組み始めました。

今年度は1年生担任なので、子どもたちのひらがな指導もひと段落したところなので夏休み明けから取り組めたらと思っています。

 

・子どもたちの反応はどうですか?

作家の時間の授業は、子どもたちの好きな授業ランキングでも上位に入るほどみんな楽しんでいました。行事等の関係で、できないことがあると「なんでですか!」と言ってくる子もいたほどです。何がそんなに楽しいのか聞くと、「とにかく自分が書きたいものに熱中して書けることが楽しい。」「自分が納得できるまで書けるから楽しい。」「最初の方の自分の文章に比べて、よく書けるようになっているのが嬉しい。」と言っていました。

 

・この教え方・学び方について、現時点でどう感じていますか?

とにかく子どもたちは熱中していますし、楽しんで活動しているので私自身も楽しくできています。ミニレッスンの時間は、私が何も言わなくても集まってくる姿から本当に楽しいのだろうなと感じていました。

また、作家の時間でやったことが読みの学習につながったり、読みの学習でやったことが作家の時間につながるなど領域同士のつながりも見られたのも驚きでした。(これまでの自分の授業ではあまりそう言う姿がなかったので)

 

・困っている点には、どんなことがありますか?

一人一人の状態に合わせたカンファランスには、難しさを感じています。

その子の状態を見取ることもそうですし、どのような声かけをするのか、どのようなフィードバックを返すのかなど一人一人の学びを高めていくために試行錯誤の日々でした。

また、指導要領や教科書の内容とどう折り合いをつけていくかも悩みながらでした。昨年度は、指導要領で示されている指導事項を押さえつつ進めて行きましたが、もっといい方法はないかと考えていました。

 

・取り組み始める前にどんな情報(本)を参考にしましたか?

『作家の時間』、『ライティング・ワークショップ』、『イン・ザ・ミドル』

また、知り合いの先生のつてで実際にWWをやっている先生からお話を聞くこともできました。

 

・今年教えている学年は?

小学1年生です。