読み聞かせをすでに実践している方、読み聞かせにこれから取り組みたい方、読み聞かせを同僚に紹介したい方、読み聞かせの幅を広げたい方・・・のために書いた本です。
読み聞かせは、本当はもっと楽しい! 子どもたちと一緒につくる読み聞かせ
読み聞かせは、本当に読み聞かせるだけで良いのでしょうか? 絵本を読み上げる声にじっと集中して聞き、聞き終わったあとはその子の想像を壊さないように、子どもに感想を求めない。これが絵本の読み聞かせの暗黙の了解のように広がっていますが、本当に読み聞かせの効果を十分に発揮しきれているのでしょうか?
実は、はるかに効果的な時間に変える方法があるのです! 世界で行われている多様な読み聞かせを紹介しながら、読み聞かせが持つ素晴らしい力を鮮やかに描き出します。それらも活用して、子どもたちの読書力をさらに呼び起こしてください。
先生、司書、ボランティアなど、本に関わるすべての方、そして何より、子どもを本好きへと願うすべての保護者に。
以上は、本の表紙の裏に協力者の一人の冨田明広さんが書いてくれた文章です。
私にとっての関心事は、「どうしたら読む(書く)ことが好きになり、そして自立した読み手(や書き手)になるか」です。(自分が体験しているので、これまでの日本の国語教育と図書教育でないことは、はっきりしています。)そのための方法を模索している過程で、2000年代の半ばに、次のような表や図に出くわしました。(ページ数は、『読み聞かせは魔法!』のページ数です。)
図2や図3からは、読み聞かせが出発点であることは分かりますが、それだけをしていればいいわけではないことが明らかです。
新刊で扱っているのは、図2の上の4つで、下の4つは『リーディング・ワークショップ』『読書家の時間』『読書がさらに楽しくなるブッククラブ』などですでに紹介しています。
表1には、読み聞かせ自体が載っていません。その代わりに、「対話読み聞かせ」と「いっしょ読み」が載っています。そしてまさに、読み方を学ぶ(教師からすれば「教える」)多様な方法は大切だということが、これらの図表から分かります。
これらのうちのどれだけが、日本の教室や図書館で行われているでしょうか?
なかなか読むことを好きになり、そして自立した読み手を育てられない理由がこんなところにあるような気がするのです。
単調なやり方よりは、バリエーションがあった方が(目的に応じて選択される必要があります!)、そして何よりも「子どもが楽しく、自分が主役だと思える」方法がもっとも効果的だと思います。
この新刊では、通常「読み聞かせ」と理解されているものの欧米でやられているやり方を中心に紹介するところからはじまって、「対話読み聞かせ」「考え聞かせ」そして「いっしょ読み」を各章で紹介しています。各章の最後には、それが実際どういうふうに行われているかのビデオも見られるようになっています。(百聞は一見に如かず、ですから。)
教師、司書、ボランティア、保護者は、それをしていて自分にも学びがあるやり方を模索し続けてください。その方が、確実に聴く側にとっての学びも拡大しますから。
◆ 割引情報
3冊以上の購入で、1割引き+送料無料になりますので、ご利用ください。
ご希望の方は、①本の名前+冊数、②名前、③郵便番号+住所、④電話番号を
0 件のコメント:
コメントを投稿