物理的環境の中でも、本棚での配列やどんな分類で本のバスケットをつくるのかを考えると、「作家」、「テーマ」、「難易度」、「ジャンル」など、いろいろな分け方が頭に浮かびます。
まずは、新年度の前に二つの段(あるいはバスケット)を確保するのはいかがでしょうか。
ひとつの段(あるいはバスケット)は、新学期が始まる時点では空です。なので、準備としては、そのスペースを確保するだけです。ここは学期が始まると、クラスの子どもたちのお気に入りやお薦め本が、少しずつ入っていくところです。★
もうひとつは、先生の段(あるいはバスケット)。先生が情熱をもって語れる、先生の大好きな本で、かつ子どもたちも読めそうな本が入るところです。ここは新学期の前に何冊かはいれておきたいです。★★
この二つの段は、作家、テーマ、難易度、ジャンルなどが混じる段でもあり、「好き」が選択の基準になるスペースです。
本棚の配置も、RWも「好き」からスタートする、悪くないのでは?と思うからです。
そこから、一人ひとりが、自分に合ったものを読み進められるように、いろいろな工夫や指導を考えていくのも、RW開始のひとつの方法のように思います。
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★ 1月11日のRWWW便りでも紹介した、Nancie Atwell氏のReading in the Middle: Workshop Essentials (2011, Heinemann)のDVDでは、アトウエル氏が新学期前、空の本棚を前にしてそのスペースを説明しています。
★★ 先生の段ですが、これは、Steven L. Layne氏のIgniting a Passion for Reading: Successful Strategies for Building Lifetime Readers (Stenhouse,2009) という本のなかに、目立つ場所に本立てをおいて1冊の本を置く、そこに「先生が今読んでいる本」というサインをつけておく、こんな実践紹介が載っていました(70-71ページ)。それを読んでいるうちに、新学期の前に、「先生の大好き!本」の段(バスケット)もつくっておきたいなと思いました。
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