しかし読者がしたがるのは
ロープでイスに詩を縛りつけて
告白させようと拷問すること
ホースで詩をたたき
本当に意味しているものを見つけようとする
上に引用したのは、ビリー・コリンズ(Billy Collins)という詩人が、「詩とは」という題名の詩で書いている、最後の5行です。★
上のような読み方は、「詩は難しい」という概念を植え付けてしまう(その結果、詩嫌いを増やしてしまう?)ようにも思います。
こんな詩を書くビリー・コリンズの詩は、拷問しなくても、すっと感じるものがある詩が多いです。
英語ですが、彼がインターネット上で自分の詩を読みあげているのを見つけました。
http://www.poets.org/viewmedia.php/prmMID/19754
題名がForgetfulness。題名どおり、どんどん忘れてしまうことがユーモアたっぷりに書かれています。ユーモアで引きつける中でも、考えさせてくれるポイントもあります。
(最初にこの詩の説明を少しして、そのあと詩自体を読み上げて、それら全部で3分弱です。)
RWやWWに関わる前は、詩とも接点のなかった私なので、まだまだ読んでいる詩はわずかですが、それでも、気になる詩人、もっと読みたい詩人がでてきました。ビリー・コリンズもその一人です。
もっと読んでみたいと思える詩人が見つかるのもRWに関われる幸せの一つかもしれません。
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★「詩とは」という詩全体は『ビリー・コリンズ詩選集 エミリー・ディキンスンの着衣を剥ぐ』(小泉純一訳、国文社、2005年)という本の42-43ページにあります。またこの詩の原題はIntroduction to Poetryで、その全文は以下でで読むことができます。
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