2016年最初のRWWW便りは、小学校4年生を教えるK先生の教室からのエピソードです。
作家の時間と読書家の時間を実践している、小学校4年生のK先生のクラスでは、昨年末、冬のブッククラブの計画を始めたそうです。
「冬のブッククラブをしよう」という先生の投げかけに、子どもたちからは「戦国もの」、「魔女が主人公のもの」、「動物のいのち系」、「冒険系」、「ことわざの本」など、口々に希望が出ました。
その中で、「先生、あのさー、自分たちのつくった本読むってありですかー?」という質問が出たそうです。
作家の時間も実践しているクラスでは、
“出版” 待ちの作品があることも多いと思いますが、このクラスでも、“出版”待ちの本がいくつもあるそうです。★
この発言を聞いて、「自分たちの書いた本でブッククラブができるなら、私もそうしたい!」という子どもたちも数名でてきました。
(↑ 自分の作品が読まれることに、いいイメージを持っている子どもが多いクラスのようです。)
先生がOKを出したところ、自分たちが書いた本を読むブッククラブが出きたそうです。
著者が参加者になるブッククラブ、これはなかなか経験できないことだと思います。
著者が参加者になるブッククラブ、これはなかなか経験できないことだと思います。
先生が、どのようにサポートやカンファランスをされるのかも楽しみです。
著者の子どもにとっても、「読者からのフィードバックで得られること」を実感する貴重な体験です。(もしかすると、将来「出版社に送る前に、信頼できる読者に先に読んでもらって、それをもとに、さらに修正する」なんてことにつながるかも???)
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「冬のブッククラブ」とは違う話ですが、このクラスでは、算数も国語も何にもやらなく、前期はほぼ座っているだけ、という子もいたそうです。この子が唯一はまったのが作家の時間。今は、ひたすら冒険物を執筆中だそうです。まだ現時点では、「章立てとセリフはしっかりしているものの、漢字も句読点もほぼなし」という状態だそうです。
作家の時間があることで、この子どもにも、一つの学びのきっかけになりそうです。
自分が納得のいくストーリーができれば、漢字を増やしたり、句読点を適切にいれたり、という校正にも、より真剣に取り組めそうな気がします。クラスの中に、自分たちの書いた作品を読む「冬のブッククラブ」も今回生まれたことで、読者意識を感じる機会にもなると思います。
新年もいろいろと楽しみなクラスです。
今年もいろいろな教室からのエピソードや文献からの情報も流していきたいと思います。本年もRWWW便り、よろしくお願いいたします。
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