2015年12月12日土曜日

「世界で一番の先生」はRW、WWの実践者


  RWWWの優れた実践者であるナンシー・アトウエル氏が、グローバル・ティーチャー賞という、大きな賞を受賞したというニュースが、今年の4月にアメリカPBSで放送されました。★

 そのタイトルは以下です。

【「世界で一番の先生」は、テストや小テストを信じていない】

 こんなタイトルなので、もちろん、報道の中で評価の話も少しでてきますが、それを見ていると、子どもたちの成長の軌跡が分かる評価だと感じます。

 これによると、日々、教師が子どもたちの進歩を評価しますし、評価に使われるポートフォリオには、子どもたちが学びでつくりだしたものや子どもたちの自己評価も含まれます。子どもたちは、各分野で考えたこと、取り組んだこと、学んだことについての質問にも答えます。
 これをインターネットで見ながら感じたことは、かなり理想的な条件なように見える実例から、基本理念を確認することの大切さでした。

  それぞれに教えている場所の事情によって、おそらく、限定的にしかRWやWWを実践できない場合が多いように思います。「それでも、なお」よりよい形・基本理念を心の中に持ち続け、追及していくことを考え続けることは大きい気がしました。

 今回、この報道を見て、RWやWWを実践している先生には当たり前のことですが、私は以下を改めて確認しました。

○ 「選択」の大切さ、そして「選択」は「放任」とは、まったく異なるものであること。

○ RWWWと同じような考え方が、他の教科の学びでも実践されていること。学習者を育てる学び方・教え方であれば、他教科の教え方が変わるのも当然なのかもしれません。
 
○ 「本当の」好奇心、情熱、モチベーションのある「本当の」学び。その道の専門家たち――文芸評論家、作家、数学者、歴史家、科学者等――が取り組むように、学ぶことが語られていました。

*****

  この報道は、英語ですが、インターネットでも見る・読むことができます。この中にはアトウエル氏のインタビューも含みます。
http://www.pbs.org/newshour/bb/worlds-best-teacher-believe-tests-quizzes/

 大きな賞で、賞金も100万ドルと多額です。

 なお、受賞の大きな理由は、アトウエル氏が1990年に創立した、小さな学校(小学校入学前から8年生まで、日本でいうと中学校2年生)です。そこでは地元の 子どもたちを教えるだけでなくて、この教え方に興味のある全国の教師たちをインターンシップを通して学べるようにもなっています。この学校のHPは以下です。
http://c-t-l.org/

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