WWとRWのいいところの一つは、振り返りと目標設定が常にあることです。
年間を通して、作家のサイクルと読書のサイクルをグルグル回し続けますから。
さらに学期や学年の最後には、それまでの期間を振り返り、新たな目標設定を子どもも教師も行います。
常に、目標設定、様々な主体的な学び、自己評価、自己修正・自己改善のサイクルが回り続けているのが、WWとRWなわけです。従って、よく学べ、身につくようになるのも当然です。
前回の年度最後の振り返りを受けて、今回のテーマは年度始めにぜひやっておきたいこと、です。
昨年度の今頃にも書いたことですが、年度の当初にしなければならないこととして、①年間計画づくり、②「安心して書ける(読める)・たくさん書きたくなる(読みたくなる)雰囲気づくり」、③子どもたちのことを知ることがあります。
①については、まだ作っていない方は、http://wwletter.blogspot.jp/2010/08/blog-post.htmlを参考にして、ぜひ今週末に作成してください。30分以上はかけないことを目標にして。
指導要領の国語の部分で抑えないといけないことをリストアップすると、その少なさに唖然とするはずです。それらが、教科書通りにやると身につくかというと、カバーすることに忙しくなって、身につく形で教えることは極めて困難になる可能性が高いです。教師に求められているのは、指導要領を押さえることであって、教科書をカバーすることではありませんから、勇気を持って、指導要領の押さえるべき点をリストアップし、他に教師自身が子どもたちに身につけてほしいものを付け足して、WWとRWの年間計画を作ってください。その方が、はるかに子どもたちにとってはいいです。教師や文科省や教育委員会や教科書会社の自己満足につき合わされなくて済むのですから。そして、書くことでも読むことでもたくさんの選択肢を提供された中で学べるのですから、意欲がわくのは当然です。
たとえいいものでも、強制された段階で、その価値はほとんどゼロか、それに近づいてしまいます。(教育界の多くの人が、この事実に気づけていないことが悲劇を生み続けています。そのことに気づき、それを排除するところから始まったのがWWとRWです。)
②については、『ライティング・ワークショップ』の第3章で強調されているのですが、具体的な方法を知りたい方は、コメント欄かpro.workshop@gmail.comへ情報請求してください。
今日の主なテーマは、③です。
いろいろな方法がありますが、手っ取り早いのはアンケートとインタビューです。
ぜひ、以下の2つの表を参考にして、実際にアンケートをとったり、インタビューをしてみてください。WWやRWを展開する際の取っ掛かりになるだけでなく、生徒理解にもなります。
子どもたちがペアでインタビューし合って、それを紹介してもらうようにすると、聞く力や書く力を磨く練習にもなります。
<以下は、メルマガの続き>
紹介するのは、「読むこと」(表1)と「読み手」(表2)についてですが、WW用には「書くこと」と「書き手」に置き換えてください。(表をクリックすると、拡大します。)
なお、表2は教師自身についてもできますので、まずはそこから始めてみることをおすすめします。
まだまだ準備が足りないことがはっきりして、何をするべきか整理することができました。ありがとうございます!ブログを参考にして土日で準備をがんばってよいスタートが切れるようにしたいです。
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