が、読書ノートについて書かれたいい本と言われると、浮かびま せん。
(もしご存知でしたら、教えてください。読みたいです。)
この2冊のノートについて、ここしばらく考えてみました。思いがけず、いろいろと共
通点をみつけた気がします。
★ まず、どちらのノートも、あくまでも思考を生み出す場であり、そのための道
具である、と思います。(→ 目標になってはまずい、ということです)
『リーディング・ワークショップ』(新評論、2010年)の11章は「話すことと書くこ
とを活かして読みと思考を深める」(189-207ページ)です。この章の中に、図や表
をつかってまとめることについて、205ページには以下のように書いてあります。私
は大いに賛同しますし、これに近いことが、読書ノートにも言えると思います。
「絵や図表は、興味を掻きたてたり洞察を深めたりするのに役立ちますが、その一方
で、せっかく考えはじめたことを台無しにしてしまう場合もあります。その違いは、
絵や図表を子どもたちが一緒に考えるという目的を達成するのに役立てるのか、それ
とも絵や図表を描くこと自体が目標になってしまって、話し合いはただ絵や図表を完
成させるためにあるのかということから生まれます」
目標ではなくて道具。ただ、そのための使い方は様々だと思います。
また、どちらのノートも、先生によっては授業で教えたことを書きとめておく場所を
つくることもあると思います。
★ この2冊のノートの中でも、読むことと書くことが出会うことは多いように思います。
例えば、作家の目で本を読み、自分が今度使ってみたい作家の技を書き留める。
あるいは、読書ノートのメモから、あるテーマやある作家についての自分の関心をみつけ、そ
こから次の作品へのヒントを得る。
この2冊のノートについて、ここしばらく考えてみました。思いがけず、いろいろと共
通点をみつけた気がします。
★ まず、どちらのノートも、あくまでも思考を生み出す場であり、そのための道
具である、と思います。(→ 目標になってはまずい、ということです)
『リーディング・ワークショップ』(新評論、2010年)の11章は「話すことと書くこ
とを活かして読みと思考を深める」(189-207ページ)です。この章の中に、図や表
をつかってまとめることについて、205ページには以下のように書いてあります。私
は大いに賛同しますし、これに近いことが、読書ノートにも言えると思います。
「絵や図表は、興味を掻きたてたり洞察を深めたりするのに役立ちますが、その一方
で、せっかく考えはじめたことを台無しにしてしまう場合もあります。その違いは、
絵や図表を子どもたちが一緒に考えるという目的を達成するのに役立てるのか、それ
とも絵や図表を描くこと自体が目標になってしまって、話し合いはただ絵や図表を完
成させるためにあるのかということから生まれます」
目標ではなくて道具。ただ、そのための使い方は様々だと思います。
また、どちらのノートも、先生によっては授業で教えたことを書きとめておく場所を
つくることもあると思います。
★ この2冊のノートの中でも、読むことと書くことが出会うことは多いように思います。
例えば、作家の目で本を読み、自分が今度使ってみたい作家の技を書き留める。
あるいは、読書ノートのメモから、あるテーマやある作家についての自分の関心をみつけ、そ
こから次の作品へのヒントを得る。
★ 教師は、どちらのノートも、子どもたちが卒業しても使いつづけてほしいと思っ
ているのではないかと思いました。
ミニ・レッスンなどで使いかたを教えるのは、そこから少しずつ、自分なりのノート
のいい使い方を見つけていってほしいからなのでは? そのために、いい使い方のレパー
トリーが増えるように、ミニ・レッスンで教えていくのかなとも思います。
また、教師が実際にこの2冊を自分用につくると、実際に役立たないことは、教えることから淘
汰されていくという利点もあると思います。
★ どちらのノートにも、読者(あるいは話し合う相手)の姿がちらちら見える気がします。
ているのではないかと思いました。
ミニ・レッスンなどで使いかたを教えるのは、そこから少しずつ、自分なりのノート
のいい使い方を見つけていってほしいからなのでは? そのために、いい使い方のレパー
トリーが増えるように、ミニ・レッスンで教えていくのかなとも思います。
また、教師が実際にこの2冊を自分用につくると、実際に役立たないことは、教えることから淘
汰されていくという利点もあると思います。
★ どちらのノートにも、読者(あるいは話し合う相手)の姿がちらちら見える気がします。
「ちらちら」とい うのは、遠い将来だったり、近い将来だったりするからです。
もちろん、読者(あるいは話し合う相手)がほとんど見えない書き込みもあると思います。
そして、読者の姿が、どこかにちらちら見えるノートが、実際の生活でも継続しやすいノートの
ような気もするのですが、皆さんはどう思われますか。
そして、読者の姿が、どこかにちらちら見えるノートが、実際の生活でも継続しやすいノートの
ような気もするのですが、皆さんはどう思われますか。
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作家ノートについてのお薦めの3冊は以下です。
『ライティング・ワークショップ』(新評論、2007年)の共著者でもあるラルフ・フ
レッチャー(Ralph Fletcher)が書いた次の2冊。
A Writer's Notebook (HarperTrophy, 2003) 高学年向きに書かれています。
Breathing In, Breathing Out (Heinemann, 1996)
先週のRW/WW便りで紹介した、Aimee Buckner の Notebook Know-How (Stenhouse,
2005)
作家ノートについてのお薦めの3冊は以下です。
『ライティング・ワークショップ』(新評論、2007年)の共著者でもあるラルフ・フ
レッチャー(Ralph Fletcher)が書いた次の2冊。
A Writer's Notebook (HarperTrophy, 2003) 高学年向きに書かれています。
Breathing In, Breathing Out (Heinemann, 1996)
先週のRW/WW便りで紹介した、Aimee Buckner の Notebook Know-How (Stenhouse,
2005)
4番目の★は、かなりレベルが高い、と思いました。
返信削除2番目と3番目は、まったくその通りだと思います。
鍵は、どれだけ主体的に書き込めるか、と言い換えられる気もしました。
講演会で講師の話を「お付き合い」でメモしても、役立つことは皆無なのと同じように、子どもたちも教師にお付き合いで黒板をノートに写しても、役立つのはテストまでだと思います。
思考の手段、自分が残しておきたいことを書き記すノートの取り方は、WWやRWだけでなく、すべての教科で同じことが言えますね。
その体験ができると、学校や大学を卒業しても、使い続けられると思います。
「インクルーシブ教育の実践ーすべての子どものニーズにこたえる学級づくり」に
返信削除Reader's Notebook: Salmon 5 Pack (F & P Professional Books and Multimedia) [Spiral-Bound]
Irene C. Fountas (Author), Gay Su Pinnell (Author)
が詳しく読書ノートについて書かれている本として紹介されていました。
他にもアメリカのアマゾンでreader's notebookで検索すると気になる本がいくつかありました。
Notebook Connections: Strategies for the Reader's Notebook [Paperback]
Aimee Buckner (Author)
The Reader's Notebook [Spiral-Bound]
Lobi L. Powell (Author)
手に入りやすそうなのから読んでみようと思います。
http://books.heinemann.com/shared/onlineresources/002073/cover.html
返信削除上記の本について、ここに少し内容が載っていました。この区切りにあるガイド以外は何も書いていないノートかもしれないです。
PDFのデータがありました。http://www.hcschools.org/literacy/Resources/readersworkshop/Reading%20Notebook%20Templates.pdf
返信削除いろいろ見つけましたね!!
返信削除それぞれ使い勝手がありますから、用紙に使われないでください。
大切なのは、一人ひとりが自分なりのベスト(必ずしも一つではなく、複数あってもいい)を見出すことだと思います。
実際、「見出すこと」などできないかもしれません。「模索し続けること」と言ったほうがいいぐらいかもしれません。