「次の文に何を書くのかが分からないのが、自分の毎日だよ、だって、いいものを書きたいと、もがいているから。書けないという障壁に当たっているのではなくて、これこそが、書くっていうことなんだよ」
下手なざっと訳ですみませんが、上の文は『クリスピン』(金原瑞人訳、求龍堂、2003年)でニューベリー賞を受賞した児童文学作家 アヴィ(Avi)が、「作家の筆がとまるとき」について、インタビューで述べていることです。(それ以外にも、いろいろと興味深いことを語っています)。
上の二つは、まさに本物の作家たちが、書くことについて、直接、語ってくれているのですが、それを聞きながら、7月6日のRWWW便りの「本物に浸る」を思い出します。
先生が使いやすいように、インタビューのビデオも、トピックごとに分けて編集しているので、インタビューを書きおこしたものを見ると、見たい場面もすぐ見つかります。
インタビューでは、作家たちは、書くこと、読むこと以外にも、作品や自分の人生についても語ります。
『ありがとう、フォルカー先生』(香咲 弥須子訳、岩崎書店、2001年)の著者のパトリシア・ポラッコは、自分を変えた先生との出合いも語りますし、ロイス・ローリー(Lois Lowry)は、もちろんあの名作『ギヴァー: 記憶を注ぐ者』(島津やよい訳、新評論、2010年)についても語ります。
上記のサイト以外にも、作家のインタビューは、英語ですと、インターネット上で検索すると、いろいろと見ることができます。それらから、「書くこと」、「読むこと」について作家たちから学ぶこともできますし、ある作家についてより深く知ることで、その作品を、今までとは違うように楽しむこともできます。
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RWWW関係の文献は英語でいいものがたくさん出ています。RWWWに興味のある先生たちは、英語の文献を読む先生が増えてきているように思います。興味があればどんどん読める、これは日本語でも英語でも大きいのだろうと思います。
英語を教えている私は、小学校での英語教育ということを考えるときに、教える先生たちが、まず英語に触れることを楽しむ時間が多くあってほしいと思います。
RWWWをしている先生には、このサイトから、自分や子どもたちのお気に入りの作家のインタビューを聞く(そして必要に応じて、インタビューを書き起こした文で確認する)のはいかがでしょうか? インタビューの長さは作家によってかなり違いますが、フォーマットは決まっているのと、先生に優しくつくってあるので、何かと便利です。
そして、そこから、RWやWWの時間に子どもたちに紹介してあげられる知識も、先生の中に増えてくるように思います。作家の顔がわかるだけでも、なんだか近くなる気がしませんか?
新学期、忙しい中で、少しほっとしたいときは、作家との楽しい時間はいかがでしょうか? 上のサイトでは、自分の作品を読み上げてくれる作家までいます。
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