夏休みに入った学校、夏休みに入るまであと何日か残っている学校など、地区によっていろいろだと思います。
一区切りしたところで、今後のミニ・レッスンに使えそうなことなどを整理しておいてもいいかもしれません。
In the Company of Children という ライティング・ワークショップとリーディング・ワークショップ両方について書かれたとてもいい本があります (Stenhouse, 1996、著者のJoanne Hindley は、前回のWW便りで紹介した Shelley Harwayne が校長先生のManhattan New School にも関わっていた人です)。
著者のJoanne Hindleyは、ミニ・レッスンのミニ・レッスンの(資料)源として以下を挙げています(20-25ページ)
○ 自分の書き手としての経験
○ 本
○ 教える人のために書かれた本
○ 子ども、同僚、専門家
○ 子どもの書いている様子(子どもの作家ノート、カンファランスから分かったことなど)
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「明日の授業の準備」に追われない時期は、上のようなミニ・レッスンの情報源を「豊かにする」いい時期かもしれません。
例えば、 「自分の書き手としての経験」、これは『ライティング・ワークショップ』でも『作家の時間』でも、「教師はモデル」とか教師も子どもと一緒に書こう等々とあちらこちらで言われていることです。
でも、どうして? これが必要なのでしょうか。 → 今朝、電車の中で読んでいた本の中に、「よく書けている優れた書き手が書いているときに行っていることを教える」という文が出てきて、なんだかとても納得しました(I Read it, But I Don't Get It, Cris Tovani, Stenhouse, 2000, p.5)。
書き手としての経験を共有できるように、「作家ノート」(あるいは自分に合った形のもの)を、この夏、活用したいものです。そして、9月からの、ミニ・レッスンの中に、「子どもたちよりも、ちょっと先輩の書き手」として、自分の経験も織り交ぜて教えていきたいです。
「本」 ーー これはもちろん読むことと書くことのつながりは切り離せないので、いろいろ読んでおきたいです。
「書き出しを教えるのにいいかも」、「会話を教えるのにいいかも」、「自分と違った立場で書くのにいいかも」など、読み終わったあとでも、「書き手の目」で見直して、付箋を貼っておくのもいいかもしれません。
でも、こういうことを記録するのはすぐに忘れてしまうものです。
私は記録が下手なので、一つの方法として、自分の入っている学びのグループのメーリング・リストに発信します。
そうすると、そこに記録が残るので後で探せますし、他の人も同じようなことをしてくれると、紹介できる本も増えます。
WW関係で、教える人のために書かれた良書は、残念ながら英語で書かれたものが圧倒的に多いです。また、このWW便りでも少しずつ紹介していきたいと思います。
また、夏休み、子どもの作品もゆっくり見直して、そこからミニ・レッスンのアイディアを書きとめておくのもいいかもしれません。
カンファランスのメモがうまく取れなかった人は、「書き手としての子ども」についてのメモを、一緒につくってもいいかもしれません。
もっとも、作品だけだと、その子どもがどういうプロセスで、どういう方法で書いているのかが分からないので、横に「書いているプロセス」という欄をつくっておいて、その欄を授業が始まってから、しっかりメモしていくことも必要かもしれません。
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