2013年4月26日金曜日

読書ノート 4

 連載の4回目です。

21 
●読み続けるのはどうして? どうして読み続けられる?
 =自分にぴったりあった本の探し方
 これに関して、子どもたちがしていることを探る
              ・何をすることで、その本が自分にあっているのかを教える
              ・自分が好きな作家やジャンルの見つけ方
いい本が手元にないと読み続けることはできないから、これには時間とエネルギーをかける。
 それでも、頻繁に読んでいる本を変える子はいる。
 本がおもしろくなくなる/よくわからなくなる理由は?
              ・登場人物のことがよくわからなくなる(誰が誰なのか、etc.
              ・文章の構成等がわかりにくい
              ・背景や語り手が変わって、わかりにくくなる
                                          Cris Tovani, 2003, p.52

22 最後までちゃんと読みきる習慣をつける (もちろん、おもしろくない本を途中でやめる判断も大切だが)

23 
● 手にした本を読み続けるのはどうしてか教えてくれる?
  何人かに言わせてから(言えない子たちのためのヒントになるから)、読書ノートに書いてもらう。
 毎日家で20分は読むのを義務化している!!
~25 実際に子どもたちが書いた見本
26 この質問も、繰り返すと(年度途中と最後)、答えが違ってくる。特に、効果的な読み方を身につけると。

●読み手としての自分の歴史は、自分の読みの教え方に影響を及ぼしている
27 自分はまったく読まなかった。読まなくても、勉強はできた。本を読む優先順位は一番最後だった。 ← どこかの誰かさんと同じ! 勉強ができたというところは違うが。
 初任者のときに、隣のクラスを見てビックリ。たくさんの本があった。家に帰って、母親に自分のために買ってくれた屋根裏部屋にある本を全部出してもらったら、いいのがたくさんあった。自分は読まなかったので、覚えていなかっただけ。 ← ちなみに、彼女の母親も小学校の教師をしていた。
 「読むのが習慣」にして、学年末に送り出してあげる!!

目的: 読み手としての自分の歴史を書いてもらう
方法: 自分の読み手としての歴史と、現在の読みの習慣をモデルとして子どもたちに示す。それから、読書ノートに書いてもらい、ペアで共有しあってもらう。
応用: これこそ年度内に何回かやるべき。異なる色で書くとわかりやすい。まさに自己評価になる。自分の成長に気づける。

●読むことについて考える
 読んでいるということは、考えていること
 読んでいるものを楽しんでいるということは、考えているから楽しいということ。

28 RW中のカンファランスで、読んでいるのを途中でやめさせるのはかわいそうなので、「いいところまできたら止まってね」と言って、しばらく待つことにしている。

 デイヴィッドとのカンファランスを、「考え聞かせ」★★を入れながら紹介してくれているので、とてもわかりやすい。そして、短いやりとりの中で考えたことの一つは次の機会にまわして、もう一つに焦点を当てて話し始めたことも、とてもいい。より優先順位が高いと判断したもの。
 カンファランス(やりとり)をしても、らちがあかなかったので、「読みながら考えていたことを書き出してみて」と提案する。自分も、書き出すことによって、「はっきりすることがあるから」と付け加えて。

30 本を読んでいないときに、本について考えることがあるかどうかを聞いてみた
31 考えていることを書き出すことが楽しくなる。また、書くことで考えることにも気づける。よりcritical readerになるためには、書くという行為が不可欠。

★ 効果的な読み方については、『「読む力」はこうしてつける』を参照してください。

★★ 読む力を本当につけたいのであれば、「読み聞かせ」よりも、こちらの方が効果的かもしれません。 これについても、上記の本で詳しく紹介しています。(特に、159~161ページを参照。)

0 件のコメント:

コメントを投稿