増えたものは? 減ったものは? 配置の変わったものは?
総合的に判断すると、教室環境はよくなっていますか? それともその逆でしょうか?
本の量や配置だけをとっても、いろいろな変化があると思います。
学校図書館との連携による本が増えたり、公立図書館の団体貸出による本が増えた人もいらっしゃると思います。
あるいは逆に、本が減った人もいらっしゃるかも知れません。厳選しているうちに本が減ったり、本以外の読み物やファイルなどの物が増えて、スペースが足りなくなったかもしれません。
また、他のクラスの子どものために、廊下などの共有スペースに置く本が増えたために、教室の本が減ったという人もいらっしゃるかもしれません。
もちろん置くものの配置にも、本の分類の仕方にも、変化があると思います。
中学校レベルの優れた実践者ナンシー・アトウエル氏は、2010年にWWについて、2011年にRWについてのDVDを出しています。★
まだ、RWの方のDVDを見始めたところですが、そのDVDは、新学期が始まる直前の彼女の教室の案内から始まります。
それを見ながら、改めて物理的環境が担う部分は、本当に大きいと思います。
また、自分が教えている物理的環境にも思いがいき、自分の教室ではどういう変化があったのかや、気付いている多くの改善すべき点も、なんとかしなくてはと思います。
年度末まで待たずに、この時期に教室環境を振り返ると、今、教えている子どもに役立つような微調整もできると思いますし、自分の振り返りにもなると思います。
教室の中の物理的環境の変化やその中で行っている工夫なども、ぜひ、教えてください。
★ アトウエル氏のWWについてのDVDはWriting in the Middle: Workshop Essentials
で2010年に、RWについてはReading in the Middle: Workshop Essentials
が2011年に、どちらもHeinemannより出ました。
私の場合は、教室環境はプラス・マイナス両面ありました。
返信削除マイナス面ですが、昨年までは教室内に、本棚のように使えるロッカーがありましたが、今年からは教室内に物を置く場所がないことです。ただ、教材を置く場所が教室に隣接してつくられました。
しかし、その教材を置く場所の扉が教室側ではなくて、廊下側にあるのです。逆だったら、どんなに使いやすかったかと思うと、ちょっと残念です。
プラス面は、本も、本以外の教材も増えてきたことです。特に後者の中から、「これはこういう読み方を教えるのに適している」など、用途が見えてきたものがいくつかあります。
貸し借りのシステムも試行錯誤ながらも、少しずつ改善できているように思います。