今年最初のWW便りは1月7日という予定でしたが、明日(1月7日)がちょっとばたばたしそうな日なので、1日フライングで今年最初のWW便りを書き込みます。
「生徒は、自分の作品に興味をもってくれる読者宛に、自分の作品が出版されると分かると、書くことにおけるあらゆる面において、今までよりも頑張る」
ごつごつした私訳ですみませんが、上の文はレジー・ラウトマン(Regie Routman) という教育者が述べているものです
(出典: Heinemannから 2005年に出版された Writing Essentialsという本の 204ページ)
この引用に書かれていることを実感したのが、12月の最後のWWの時間でした。
私はこの日を「出版の日」にしました。
今学期、決して順調にいったとはいえないWWのクラスでしたが、この日はとても楽しかったです。その理由は、上の引用の通り、「今までよりも頑張る」生徒が何人かいたからです。
クラスのみんなの前で読むと分かったとたんに、いままで、あまり修正にも興味がなく、「あとは先生、直して」(苦笑)みたいな生徒も、「ここを変えたい」とか「これを付け足したい」など、今までに見せてくれなかった面を見せてくれました。
まさに「読者(の存在)は強し」です。
逆に言うと、今まで、読者を意識させるのが足りなかったなあと、つくづく反省させられた時間でもありました。
*****
さて、WWの出版について、少し書きたいと思います。
WWのサイクルには「出版」が含まれています(『ライティング・ワークショップ』 82ページの図をご参照ください)。
もちろん、すべての作品が結果として出版までいきつくとは限りません。でも題材さがしの段階から、実は出版(読者)が意識されているのでは?と思います。
出版は、WWでは、いわゆる紙ベースの出版だけでなくて、「読者に向けて発信すること」と考えてよいと思います。
この引用に書かれていることを実感したのが、12月の最後のWWの時間でした。
私はこの日を「出版の日」にしました。
今学期、決して順調にいったとはいえないWWのクラスでしたが、この日はとても楽しかったです。その理由は、上の引用の通り、「今までよりも頑張る」生徒が何人かいたからです。
クラスのみんなの前で読むと分かったとたんに、いままで、あまり修正にも興味がなく、「あとは先生、直して」(苦笑)みたいな生徒も、「ここを変えたい」とか「これを付け足したい」など、今までに見せてくれなかった面を見せてくれました。
まさに「読者(の存在)は強し」です。
逆に言うと、今まで、読者を意識させるのが足りなかったなあと、つくづく反省させられた時間でもありました。
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さて、WWの出版について、少し書きたいと思います。
WWのサイクルには「出版」が含まれています(『ライティング・ワークショップ』 82ページの図をご参照ください)。
もちろん、すべての作品が結果として出版までいきつくとは限りません。でも題材さがしの段階から、実は出版(読者)が意識されているのでは?と思います。
出版は、WWでは、いわゆる紙ベースの出版だけでなくて、「読者に向けて発信すること」と考えてよいと思います。
( 『ライティング・ワークショップ』88-89ページをご参照ください。特に89ページの注5では、 「本書で『出版』」が意味することは、書かれた作品が書き手以外の読者に読まれること全般を含みます。これは、いわゆる紙媒体の出版だけに限定されません。「出 版」には口頭の発表も含まれます<後略>」と書かれています。
ですから、クラス内での口頭発表や、他のクラスや他 の学年に行って、自分の作品を読むことも出版と考えられます。クラス内で文集をつくることも可能ですし、学級便りを子どもに書いてもらうこともできるかもしれません。また、RWとWWを両方されている先生であれば、お薦め本のポップカードなども一つの形としていいかもしれません。
読者はクラスメートでも、家族(例えばおばあちゃんにお誕生日のカードを書く)でも、あるいはもっと広い読者でもいいのです。要は読者を意識して書く、そして読者によって書き方を変える、これがポイントのように思います。
なぜ、WWは出版にこだわるのでしょうか。
それは、できるだけ「本当に書く」ことを教室の中にいれようとしているからだと思います。
そして、「本当に書く」ときに、本当の読者のいない作品はあるでしょうか?
上で紹介したレジー・ラウトマン氏は、上で紹介した本の8ページに、「子どもたちが素晴らしい書き手になるために大切にしたい5つのこと」というリストを挙げ、 その一番最初の項目で次のように述べています。
「私が、常に読者を心においている書き手であることを、はっきりと示す(時には、読者は私自身)、そして、自分の書くプロセス、思考のプロセスをはっきりと見 えるようにする」
読者を意識させることで、子どもたちの取り組み方が変わってくる気がします。もっと読者・出版を意識させたい、これが私の今年のWWの目標の一つです。
なぜ、WWは出版にこだわるのでしょうか。
それは、できるだけ「本当に書く」ことを教室の中にいれようとしているからだと思います。
そして、「本当に書く」ときに、本当の読者のいない作品はあるでしょうか?
上で紹介したレジー・ラウトマン氏は、上で紹介した本の8ページに、「子どもたちが素晴らしい書き手になるために大切にしたい5つのこと」というリストを挙げ、 その一番最初の項目で次のように述べています。
「私が、常に読者を心においている書き手であることを、はっきりと示す(時には、読者は私自身)、そして、自分の書くプロセス、思考のプロセスをはっきりと見 えるようにする」
読者を意識させることで、子どもたちの取り組み方が変わってくる気がします。もっと読者・出版を意識させたい、これが私の今年のWWの目標の一つです。
「読むのは、教師だけ」というのは、「本当に書く」
返信削除うちには入らないんだろうな~、と思いつつ読みました。
また、「読むのは、自分だけ」というのもちゃんと
含まれているのがいいと思いました。
でも、読者意識と出版意識には、微妙に違いがあるん
でしょうね。