これまで4回にわたって紹介してきた『読み方指導の本質』の5回目(第6章)です。
そもそも、「一人読み」は日本の読解教育ではテーマにすらなっていないのではないでしょうか? 国語の時間中の「一人読み=ひたすら読むこと」の必要性に、日本の国語関連の本で言及しているのはあるでしょうか? (RWでは、「ひたすら読む」が使われます。)
朝読(や図書教育に)も含めて、「一人読み=ひたすら読む」を計画し、モニターするという発想はあるでしょうか?
これこそが読み手として育てる一番いい方法なのに。
日本の読解教育というのは、「読むことはせずに、読むことを教える方法」というきわめておかしな方法を取り続けています。
何のためでしょうか?
テストのため!?
そうなると、日本の図書(読書)教育もあやしくなりますね。
いったい、日本の「図書/読書教育」は、何のために存在しているのでしょうか?
83 一人読みとあわせて、モデルで示す、(主には解釈/理解の方法を)教える★、ガイドする★★、モニターする、評価する、計画するがバランスよく(しかも、一斉ではなく個々のニーズに合わせて)行われないと自立した読み手は育てられない! ~ とてもまっとうなことがここに書かれているのですが、残念ながら、これらが日本の読解教育で行われているとは思えません。どうりで子どもたちの読む力がつかない!?
84 ただ読ませれば、いいというものではない。難しすぎる本や優しすぎる本を読んでいては、マイナスの効果のほうが大きいぐらい! そうでなくても、時間を無駄に使っていることに・・・朝読でしていることは、まさにここで書かれていること?
85 朝読や図書の時間的な読み方と一人読み(RWのひたすら読む時間)の比較の表★★★ (なお、ここでは85ページに紹介されているのより網羅的な表1を紹介します。)
88 「ひたすら読む」の要素をしっかり押さえることの大切さ ~ 表2のチェックリスト
この中で朝読が押さえているのはいくつ?? これによって、読むことにはほとんど寄与していないことが明らかに! 何のためにしているのか? 静かな=落ち着く時間を持つため。
91 特に年齢が低い場合に効果的なパートナーとの読み(二人読み)
94~97 自分(たち)にぴったりあった本の選び方
★ この方法については、『「読む力」はこうしてつける』を参照ください。
★★ ガイド読みについては、『読書家の時間』の第6章を参照ください。
★★★ この表から何が言えると思いますか?
できるだけ早く朝読や図書の時間からRWに移行することです!
なお、従来の国語(読解)の授業とRWを比較した表は、『「読む力」はこうしてつける』の53ページに掲載されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿