「好きな先生からは学べるけど、そうでない先生からは学べない!」
子どもたちと絆を持つとは(12ページ)、
・ 家族のように尊敬の念をもって接する ~ 使う言葉は決定的に大事です!
・ 親切に接する
・ 各人のことを大切に思っていることを示す
・ 子どもたちが言うことを聴く
・ 子どもたちの安全を第一に考え行動する
・ 子どもたちの努力や達成したことを祝う
・ 子どもたちの興味関心を把握し、それをカリキュラム(教える内容や方法)に組み入れる ~ これが学ぶ内容に意味を感じ、かつ取り組みがいも感じられる条件になります。
・ 最適の学びの環境を提供する ~ PLC便りで繰り返し紹介している「学びの原則」をご覧ください。
・ 最初の日から成功する(達成感が味わえる)ようにする ~ 別なところには、「子どもが輝いた瞬間を見つける」「成功が成功を呼ぶ」と書いてあります。
・ 学び手として子どもたちを信じる
・ 一人ひとりを人間として尊重する
~ これ以上の本質的なことはありませんね!! 昨今の学力向上の動きの中では、これらに努力したい先生たちも、軽視したり無視したりせざるを得ない状況に置かれている気がします。大丈夫ですか?
別な言葉で言うと、「私たちが子どものことを知っていて、大切にしていて、そしてつながりをもっていることを示せるまでは、私たちは子どもたちを教えることはできない」ということになります。(12ページ) 読み手(さらには書き手、学び手、考え手・・・)として一人ひとりの子どもを知ることがすべてのベースです。小学校低学年では、家族の協力を得ることは不可欠になりますね!
そして、教室の中に絆/コミュニティを形成する際に、ストーリー(教師の、子どもたちの、読み聞かせの本)を活用することの大切さが強調されています(17~20ページ)。
以上が、前回に引き続きのReading
Essentials(読む指導の本質)の第2章に書いてあることのダイジェストです。その最後に書いてある「もし私たちが子どもたちに学ぶことに興奮してほしければ、子どもたちが必要なのは、学ぶことを楽しんでいる教師、読むことや他の興味関心に情熱をもっている教師、そして教室を刺激があり、ワクワクする場と位置づけている教師です」(22ページ)は、1~21ページに書かれてあったことの前提というか条件の気がします。そして第3章には、そのことがさらに詳しく書いてあります。
つまり、教師の人生の読む側面を子どもたちと共有することです。
・ なぜ読むのか
・ 読む習慣の紹介 ~ いま何を読んでいて、次に読むもののリストを紹介
・ 読むことへのこだわり(情熱)を紹介する
・ 自分の書庫の大切さ → 自分がもっている本の大切さ
・ 自分の好きな作家と本 → 子どもたちの好きな本や作家の共有
・ 自分が参加しているブッククラブの紹介
・ 選書の仕方の紹介 → 子どもたちに選書の仕方の実践
・ 多様なジャンルを読むことの大切さ
・ 自分の読んだ記録をつけることの大切さ ~ 34ページの読書ノートは、1回目に読んだ時はつけるに至らず、2回目に読んだ2004年の8月5日以降、なんと12年間つけ続けています!!
・ 自分の読み方を子どもたちにモデルとして示す
要するには、教師の読むことへのこだわり(情熱)を子どもたちに伝えていくということです。 ← これだけのストーリーを紹介されたら、好きになれない方がおかしいです。逆に言えば、教師が嫌いとか興味をもっていないということも伝播してしまうことを意味します。(「子は親の鏡」ですが、まちがいなく「生徒たちは教師の鏡」でもあります!)
そういう環境でこそ、子どもたちは読むこと(そして同じように書くこと、算数、社会、理科等を主体的に学ぶこと・・・)を選択し、目的をもって読むようになります。テストでのいい点数はその結果として自然についてきます。
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