特に有名なのは、ベラスケス作『宮廷の侍女たち』。
ピカソは、これを題材にした作品が60点もあるそうです。
マティスとは、互いの作品に応酬しあった仲でした。言葉ではなく、絵を使って。
以下は、『君はピカソを知っているか』布施英利著、60~61ページの引用です。
ピカソは、他人のふんどしで絵を描いた画家だ。他人の芸術で、自分の芸術世界を創造した男だ。しかし、他人の力を借りているから悪いということはない。そもそも、いったいどこに「自分のふんどし」で絵を描いている画家がいるのか。画家というのは、多かれ少なかれ、他人のふんどしで絵を描いている。・・・(中略)・・・芸術は、そうやって受け継がれ、進展していく。ピカソは、そういう芸術のありようを、極端な形で実践した画家だった。
ここの「画家」は、「作家」や「読書家」にはもちろん、「科学者」「数学者」「歴史学者」「社会学者」・・・「政治家」「教師」等々すべてに当てはまるのではないでしょうか?
「盗作」の進めです。
「受け継いで、進展させていく」形なら。
なお、まだ読み始めていませんが、これだけをテーマにした本があります。
高階秀爾著の『ピカソ 剽窃の論理』です。
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