RWとWWの両方で教えている先生でしたら、読み書きのつながりも意識しつつ、例えば「詩に浸る」とか、「ノンフィクションを読んで、調べたことをまとめる」というような、あるジャンルを中心に した一連のミニ・レッスンを組み立てることもあると思います。私自身も 「ノンフィクション」、「詩」のように、時期を決めて集中的に読むようにしたこともあります。
しかし。。。
今、Reading and Writing Genre with Purpose in K-8 Classrooms という本を読み始めているのですが、ジャンルを中心にした一連のミニ・レッスンを何セット(ジャンル)か組み立てて、「これでいろいろなジャンルも教えられる」と、安心してはいけないのだ、と思わされています。
というのは、この本は、あるジャンルに焦点を当てて教えることを、「目的」という視点から、見直すことが必要だ、と教えてくれているように思うからです。
また、一つのジャンルについて、例えば1ヶ月間のようにある一定期間、学び続ける場合に起こりうるマイナス点というか、そこから超えなければいけない点も、何点も指摘しています。
その中で印象に残ったのは、そのジャンルの特徴を学ぶことに目が行き過ぎて、どうしてそのジャンルを使うのかと いう「目的」を見失うこともある、という点です。★
たしかに、実際の生活において、どういうジャンルを選んで書く・読むのか(時には複数のジャンルを使うこともあるかもしれません)は、自分の、本当の読む・書く「目的」を、よりよく達成するために行うことだと思います。
出典:
Nell K. Duke, Samantha Caughlan, Mary M. Juzwik, Nicole M. Martin著
Reading and Writing Genre with Purpose in K-8 Classrooms, Heinemann, 2012.
★ ジャンルに焦点をあてるときに注意すべきこと(マイナスになりうる点)については10-11
たしかに、実際の生活において、どういうジャンルを選んで書く・読むのか(時には複数のジャンルを使うこともあるかもしれません)は、自分の、本当の読む・書く「目的」を、よりよく達成するために行うことだと思います。
この本の著者たちは、自分の目的を達成するために、あるジャンルを選択してそれを「使う」ときに、そのジャンル自体も、子どもたちはよく学べると考えているようです。
また、ジャンルを教える際の5つの原則も述べられていますが★★、その中には、行うのに十分な意味のある環境をつくる(伝えたい読者がいるなど)ことも含まれています。
また、ジャンルを教える際の5つの原則も述べられていますが★★、その中には、行うのに十分な意味のある環境をつくる(伝えたい読者がいるなど)ことも含まれています。
そして、その目的を踏まえて、それを達成できるように、ジャンルの特徴やそのジャンルでの効果的な方法を教えていくーーそんな視点を、今、この本から学びつつあります。
出典:
Nell K. Duke, Samantha Caughlan, Mary M. Juzwik, Nicole M. Martin著
Reading and Writing Genre with Purpose in K-8 Classrooms, Heinemann, 2012.
★ ジャンルに焦点をあてるときに注意すべきこと(マイナスになりうる点)については10-11
ページに書かれています。
★★ 5つの原則については16-18ページです。ちなみに、残りの4つは以下です。
★★ 5つの原則については16-18ページです。ちなみに、残りの4つは以下です。
○ 学んでほしいいろいろなジャンルの、質の高い作品に触れ、ジャンルを経験する。
○ ジャンルの特徴をはっきり教える。
○ 読むことにおいても、書くことにおいても、そのジャンルに役立つ効果的な方法を具体的にはっきり教える。(例えば、「予測して読む」という読み方でも、物語を読むときの予測と、ノンフィクションを読むときの予測とは違う)。
○ コーチングとフィードバックを継続して行う。
○ ジャンルの特徴をはっきり教える。
○ 読むことにおいても、書くことにおいても、そのジャンルに役立つ効果的な方法を具体的にはっきり教える。(例えば、「予測して読む」という読み方でも、物語を読むときの予測と、ノンフィクションを読むときの予測とは違う)。
○ コーチングとフィードバックを継続して行う。
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