2026年8月14日金曜日

本ブログ2019年1月4日号の質問への答え

 しばらくぶりに『教科書をハックする』を読み返していた時に、このブログの2019年1月4日(https://wwletter.blogspot.com/2019/01/blog-post.html)の記述を思い出しました。

 それは、書く時の(読む時も!!)クリティカル・シンキングの大切さについてです。(「批判的思考」とは訳すべきとは思えない「クリティカル・シンキング」とは、1980年代の半ば以降、2019年の記事を含めて、なんと40年間の付き合いになります!)

 そこでは、最後に「選択をする、拒否する、他のものを使ってみる、はっきりさせる等とありますが、あなたはこれら4つ以外に何か考えられますか?」と投げかけたことを、自分自身過去7年半考え続けていました。

 その答えの一部が、『教科書をハックする』の181ページの「ナショナル・ライティング・プロジェクトは、書くことが分析、統合、評価、および解釈などの高次の思考スキルを発達させること、および理解するためには書くことが影響していると決定的に結論づけました」と書かれているところ(特に、太字の部分)に見出しました。

 これは、ブルームの思考の6段階の高次の思考スキルを指しています。

 そして、同じページに「書くことで思考力と理解力が向上するのはなぜでしょうか? おそらく、紙の上に考えを書き出そうともがくことが、学習者の概念理解の助けになっているのでしょう」とあります。もがく機会を生徒に提供する授業、あなたはどのくらいやれていますか?

 また、「書く力」の向上をめざす全米委員会(The National Commission on Writing)は、「生徒が知識を自分のものにしたければ、細部にこだわり、事実を理解し、生の情報や漠然と理解された概念をほかの誰かに伝えることができる言葉に置換する必要がある。要するに、生徒が学ぶ場合には、彼らは書く必要があるということだ」(同上、182ページ)としています。

 

 さらには、『教科書をハックする』の184ページに書いてある「書くことによって最大限の恩恵を受けるために生徒は、内容について考え、その意味を吟味し、妥当性に疑問をもちます。そのように仲間と共同で作業して、あとで振り返りに利用するためのポートフォリオに書いたものを保存する時間が必要となります」という部分にも引っかかりました。いまいち分かりにくい文章だなと思い、原書に当たって、この部分をいま訳すなら「生徒には、学んだ内容についてじっくり考え、それがどのような意味をもつのかを探り、本当にそうなのかを問い、自分の考えをまとめ、仲間と協力しながら学ぶ時間が必要です。また、書いたものをポートフォリオに保存し、後で見返して学びを深めることも大切です」とした方が文意にあっているとも思いました。

 ここに書いてある、学んだ内容についてじっくり考え、それがどのような意味をもつのかを探り、本当にそうなのかを問い、自分の考えをまとめ、仲間と協力しながら学ぶ時間をもつことを、あなたはどのくらいできていますか? さらには、考えたことをジャーナルないしポートフォリオに収め、後で見返して学びを深めることも、クリティカルな思考には欠かせない方法であることも分かります。

 

 以上は、「あなたが教える際に(このブログでは『読み・書き・聞く・話す』を教える際にですが、他の教科でも同じレベルで重要です!)大切にしていることは何ですか?」という問いに対する追加の(それも暫定的な)回答です。これからも継続的に考え続けます。

 あなたが何か追加したいものを見つけたときは、ぜひ教えてください。

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