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2015年8月6日木曜日

読書ノートと作家ノートの試行錯誤(あるいは進化?)


 「RWWW便り」を読んでくださっている皆様自身の「読書ノート」と「作家ノート」は、うまく機能していますでしょうか?

 「教師はモデル」であり、「先輩の読み手や書き手」でもあるRWやWWですから、先生が自分の読書ノートや作家ノートを子どもたちに見せたり、どんなふうに使っているかを話したりするのは、いいミニ・レッスンになると思います。

 夏休みは、自分の読書ノートや作家ノートを振り返り、もし上手く機能していなければ、改善の試みをしてみるいいチャンスかもしれません。
 
 読み手、書き手としての成長とともに読書ノート、作家ノートも進化?してくると思いますし、試行錯誤の時期もあります。

 私自身は、ここしばく、一つの試みとして、既成のノート(読書ノート、作家ノートが一緒になったもの)★を使っています。これについては、また書きたいと思っていますが、少し使ってみると「読んだ本のリスト欄がもっとほしい」など、やはり自分には少し使いにくい部分がでてきますが、両方一緒というプラス面も感じます。

 なお、読書ノートをつくることのプラス面は、ブログ版のRWWW便り「自分の読書ノートをふりかえる」(2013年12月7日)で、以下の5つのプラス面を書いています。以下、項目だけ挙げておきますので、またよければ見てください。

http://wwletter.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html

1) 読書ノートで健康診断
2) 読書ノートから年間計画へ
3) 読書ノートでコミュニケーションのスタート
4) 読書ノートで、他の人からの情報を得る
5) 読書ノートで思い出?に浸る
 
 ちなみにブログ版のRWWW便り2014年1月7日には、「読書ノートを自分仕様にする」というタイトルでも書いていますので、よろしければ、こちらもどうぞ。

http://wwletter.blogspot.jp/2014/01/blog-post_17.html

 『ライティング・ワークショップ』(新評論)に、教師が子どもたちに一つの書くプロセスを押し付けるのではなくて、それぞれの子どもたちが、自分に適した書き方を見つけられるようにサポートしていくことの大切さが書かれています(82ページ)。読書ノート、作家ノートも同様で、子どもたちがそれぞれに、自分にとって使いやすくしていけるように、段階を追ってサポートしていくことも必要だろうと思います。

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★ このノートは2015年5月8日のRWWW便りで紹介している、リンダ・リーフ(Linda Rief)氏による、Inside the Writer’s-Reader’s Notebook: A Workshop Essential (Heinemann, 2007)という本にセットになったノートです。ノートだけの別売りもあるようです。

http://wwletter.blogspot.jp/2015/05/blog-post_8.html

2014年1月17日金曜日

読書ノートを自分仕様にする

 12月7日に書いた、読書ノートについてのRWWW便りへのコメントをいただいて以来、「読書ノートを自分仕様にする」ということが気になっています。

 コメントを書いてくださった人が、自分にとって使いやすいノートのあり方を考えておられたこと、そして、コメント欄に書かれていた(いろいろなよい情報が)「ばらばらになってしまったりで、結局どこにいったかわからなくなってしまって」という状況は、私にもあてはまるものだったからです。

 読んだものを記録することについて、私が最も不便を感じていたのは、ミニ・レッスンなどに使える(あるいは使った)読み物の記録が、まとまっていないということでした。

 例えば、学年末が近づけば「卒業していく学習者に読みたい本、詩、その他の読み物」、新年度が近づけば「RWの開始にぴったりの本、詩、その他の読み物」を見つけたくなります。

 こういう読み物は、学期の途中で出合うこともありますが、そのときは覚えていても、結局のところ、どんどん忘れていきます。こういう状況では、「今までの蓄積から授業で使う本や詩がより厳選されてくる」ということも、なかなか難しいです。

 この不便さを、読書ノートを自分仕様にすることで解消できないか、と考えたわけです。

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 さて、実際にどうするかですが、私の場合、迷ったのは、読書ノートの中にそういう欄や書き込みをつくるのがいいのか、別に小さなノートをつくるのがいいのか、ということでした。

 とりあえず試行してみようと、12月7日以来、葉書くらいの小さなノートを、読書サブノートとして、ミニ・レッスンのアイディアや「こういう場合に使うのにいい読み物」をメモすることを始めてみました。

 読書ノートを自分仕様にする(私の場合は、小さなサブノートをつくる)ことについて、また何かいいアイディアなどがあれば、教えてくだされば嬉しいです。

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 このサブノートがうまく機能すれば、新学期の前には「RWを開始するのにぴったりの本や詩」など、紹介できるかもしれません。さて、どうなるのでしょうか?



2013年12月7日土曜日

自分の読書ノートを振り返る


 今年も12月です。

 この1年間の自分の読書ノートをさっと見ることで、以下に記すように、一石五鳥ぐらいの値打ちがあるように思います。

 おそらく題名などを見るだけであれば、5分もあれば十分です。

 その5分で、今後、育てて行きたい「種」や「芽」も見つかると思います。

1) 読書ノートで健康診断

 1年を通して、もし不健康な時期があれば、それがいつだったのかが、読書ノートからよく分かります。

 私にとっては、本が読めていない時期、図書館に行けていない時期、月に2,000円と決めている絵本購入ができていない時期等です。

 健康維持のためにも、本と過ごす最低限の時間を確保しよう、そして、具体的にできることは?と考え始めます。

2) 読書ノートから年間計画へ

 読んだ本の題名を見ていると、注文しようと思ってそのままになっていた本を思い出すこともあります。来年のミニ・レッスンにいいので使おうと思いつつも、メモすることすら忘れていた本もあります。そんなことをちょこっとメモしておくと、来年の授業もパ 
ワーアップです。次年度の年間計画や、現在の年間計画の修正に役立つかもしれません。

3) 読書ノートでコミュニケーションのスタート

 自分の今年のベスト3などを考えることもできます。人にお薦めしたかったのにその機会を逸した本、子どもに大人気だった本等々、発信できる情報が埋もれていると思います。それをメモしておきます。

 そして時間のあるときに、そのような情報を同僚や保護者に伝えることで、新たなコミュニケーションが始まる可能性も。

4) 読書ノートで、他の人からの情報を得る

 読書ノートで気付いた 3)のようなことを発信してみることで、他の人から得られることがあるかもしれません。

 自分のベスト3を伝えることで、他の人も自分のベスト3を教えてくれるかもしれません。これは、自分の読むジャンルを広げてくれるかもしれません。 

 もし、同じ本を読んでいれば、新たな解釈を得られるかも? それで盛り上がるかも? 大人のブッククラブが始まるかも??

 他の人から情報を得ることで、自分の読み手としての成長、新たな人間関係につながる可能性もありそうです。   

5) 読書ノートで思い出?に浸る

 読書ノートで、読んだ本の題名を見ると、「読んでよかった」本から得た思いがよ 
みがえります。ちょうど楽しかった時間の写真を貼ったアルバムを見ているのと同じ 
で、ちょっと嬉しくなったりもします。

 → ここで思い出に浸りすぎると5分で終了できませんが、いずれにせよ、読書ノートをさっと見直すことで得られることは、多そうです。