2018年6月29日金曜日

2冊の本の感想/紹介


 広島のTさんが感想を送ってくれましたので、紹介します。

● 子どもたちの成長のために、ほんとうに大切な変化とは?

 今本屋さんに行くと、たくさんの授業改善の本を目にします。そんな中、私の目に留まったのは、『言葉を選ぶ、授業が変わる!』です。

この本を読む中で、何度も「なるほど」となりました。本書のねらいについて、著者のピーター・ジョンストンさんは、「教師と子どもの会話に現れた単語やフレーズを探ることで、それがどのような力をもっているかを明らかにすることです」と述べています。そうです。「言葉」にはパワーがあります。とてつもなく大きなパワーです。
「言葉」によって、子どもたちが成長したり、反対に成長が妨げられたりもします。教育に携わる者として、子どもたちが「自立した学び手」になるように、と願い、「子どもたちのためになることを」と考え、子どもたちと関わるために何をすればよいのか、この本の中にあるたくさんの言葉が教えてくれます。
それは、私たちが何気なく使っている(使ってしまっている)「言葉」を見つめ直し、変えていくことなのだと感じました。
たとえば、「他に方法がありますか?」や「何か他の方法で試してみたいことはありますか?」(119-120ページ)という言葉です。この言葉により、常にチャレンジする機会、選択する機会の扉が開かれているというメッセージを送ることになります。
さらに、この本を読み進めていくと、「私たちは何をしているところですか?」という質問の中にある「私たち」という言葉は、「連帯感」や「一体感」をもつきっかけであり、「互いを尊重する学びのコミュニティーをつくる言葉」として示されています(172ページ)。ジョンストンさんが本書で示す例は、ちょっとしたフレーズや単語の中にも、私たちの子どもへの見方やものの見方が反映されていることに改めて気づかせてくれるものばかりです。
さりげなくとも、とても力強いパワーをもった「言葉」。「言葉」に目を向け、変えていくことが、子どもたちの成長にとって何よりも大切なのだと思います。そして、それは、明日から授業を改善したり、子どもとの関わり方をよりよくしたりしていくために、今私たちに求められている力強い方法です。


● 選択することの大切さ

『読み聞かせは魔法!』の表紙には「読み聞かせは日本と欧米でこんなに違う!」という言葉があります。日本では、多くの場合、読み手が自分の考えを提示することはありません。また、途中で立ち止まって子どもたちの考えを聞くこともありません。

「でも…、それだけでは何だか…」十年以上前に教育実習で子どもたちの前で初めて「読み聞かせ」をやった後、私は思わずこう思いました。当時行った「読み聞かせ」は、おそらくたどたどしく、人から見るとひどいと言われるものだったかもしれません。しかし、読んでいる途中、ただ聞き浸るだけではなく、さまざまな反応を見せてくれた子どもたちを前に、思ったことです。
『読み聞かせは魔法!』にはさまざまなバリエーションの「読み聞かせ」が紹介されています。「読み聞かせ」に限らず、「子どもたちのために」と考える時、方法()が一つしかないということはありえないはずです。
本書で紹介されている「考え聞かせ」を子どもたちの前でやってみたことがあります。ある子どもは終わった後、「先生、私はあそこの方がわからなかったよ」と話してくれました。モデルを示すことのパワーと、本を通して子どもたちと語り合うことの楽しさを実感しました。
しかし、これは「考え聞かせ」を繰り返しやればいいということではありません。子どもたちだけではなく、大人であっても、何の意味もなく、繰り返しやると飽きてしまいます。本書の中には、次のような言葉があります。
あなたは、これに費やす時間を無駄な時間だと捉えますか?それとも価値ある時間だと思いますか?あなたには常に選択があります。(75ページ)

 おそらく、教育実習の時の私の戸惑いは、子どもたちの反応を前に、選択があるかないかがわからなかったことによるのではないかと思います。しかし、『読み聞かせは魔法!』を読んだ今、自分がやっていることの意味を改めて考え、時には別の方法を選択することができます。それは、『読み聞かせは魔法!』が、これまでの「読み聞かせ」に関連する本とは異なり、私たちの「読み聞かせ」の捉え方を広げてくれ、実践の選択肢を多様に提示してくれているからです。
 「さあ、明日やるとしたらどの方法かな?」読み終えてつい考えてしまいました。


2018年6月22日金曜日

さよなら成績さん、こんにちは成長さん



新刊情報です。

成績をハックする ~ 評価を学びにいかす10の方法  スター・サックシュタイン著


以下は、著者の「まえがき」より掲載します。
日本の多くの教師が抱えている悩み、不満、あるいは想いや期待と似ていないでしょうか?

私たち教師は、ストレスを抱えています。通知表を書くときはいつも、怒りに近いフラストレーションも感じます。個々の生徒の学びは同じでないことを示しつつ、数字や文字で表される成績で学んだことをどうやって知らせることができるというのでしょうか! 平均点だけで実際に学んだことを表すことはできません。生徒たちも、多様な理由で、「B」という成績を取ることができます。優秀なのに学ぼうとしない生徒と、出来はあまりよくないが学びを持続できた生徒とが同じ成績を修めることもあります。あるいは、学期の初めはいいスタートを切ったのに、終わりが悲惨だった生徒と同じ成績かもしれません。不幸にも、通知表のたった一つの数字や文字で表される成績は、あまりにもたくさんの重要な情報を伝えようとしています。
成績処理の期間が終わろうとする時はいつも、意味のある形で生徒を評価するのに私は苦労します。そして、制度が私にさせていることに対してますます不満を募らせることになります。何かが変わらなければなりません! たとえ、生徒たちがその事実を知らなかったとしても、私は彼らに害を与えているのです。
 評価は、双方向のやり取りでなければなりません。そして、生徒が知っていること、できること、まだ(これから)やらなければいけないことについて、生徒自身の理解を促進する一つの物語でなければなりません。さらに、「自分自身で改善できる」「自分の成長を自分で実感する」方法をもてるようになることも重要です。
 2年ほど前から、私は成績をなくすことに取り組み始めました。最初は、選択科目の一つで試してみました。それは、卒業するのに不可欠なコースではなかったので、試してみるには好都合でした。私自身がまだ成績なしの授業に関して初級レベルの知識しかもっていなかったにもかかわらず、生徒たちの反応はとても肯定的だったので、2年目は正式にやることにしました。年度当初から動くことにしたのです。多少混乱することは予想されましたが、進む過程で改善していくことで対処しようと思いました。★ 新学期が始まる前の夏休みの間に校長の許可を得て、私は早速保護者に手紙を書き、生徒が教室に現れたときは、早速「学ぶこと」について話し始めました。
 私は、慣例にとらわれないプログラムを実施しているニューヨーク・シティーにある小さな高校の国語教師です。私が成績なしのクラスを実験し始めた年に、私が担当していたのは5つの授業でした(合計の生徒数は、152人)。・・・(続く)

★ この発想なくして、物事をよくしていくことはできるでしょうか! そして、このように考え行動することこそが「ハック(巧妙に改造し続けること)」の神髄です。

そうなんです、この本は自分がおかしいと思ったことに果敢に挑戦した先生の実践記録です。とても刺激的なので、ぜひご一読を! と同時に、成績は最後だけですが、意味のある成績をつけるためにも、評価は、授業がはじまる前、そして間(場合によって教え終わっても)継続するのが大切であることが、この本を通して分かります。
また、協力者として下訳段階で原稿を読んでくれた先生の中には、成績以外にも、すぐにでも実践できるアイディアが満載、と言った人もいました。(私たちは、そこに書かれているものを読むのではなくて、自分が「読みたいもの」や「読めるもの」を読むのだと、改めて再確認した次第です! 協力者によって、あまりにも反応が違いすぎだったのです。)

◆この本の、割引注文を受け付けます。◆

1冊(書店およびネット価格)2160円のところ、
WW&RW便り割引だと   1冊=1800円(送料・税込み)です。
5冊以上の注文は     1冊=1600円(送料・税込み)です。

ご希望の方は、冊数、名前、住所(〒)、電話番号を 
pro.workshop@gmail.com  にお知らせください。

 なお、送料を抑えるために割安宅配便を使っているため、到着に若干の遅れが出ることがありますので、予めご理解ください。

2018年6月15日金曜日

理解するための「心のバリア」を除く法

 
 わたくしは勤務先の大学で「国語教育学」を教えています。高校では「文型」クラスに所属し、大学では「教育学部国語科」に進学したので、国語の先生の知り合いはたくさんいます。その知り合いのなかに、高校時代に「理系」クラスに所属していた、という人が案外たくさんいます(ちなみに、大学・大学院で論文指導をしていただいた先生は数学がとても得意でした)。今指導している国語科の大学院生に尋ねてみたところ、全員が高校の頃に数学や理科が得意だったそうで、すばらしい!!

 ですから、『理科系の読書術』(中公新書、2018年)という本を書店で見かけて、「理科系」で読書が不得意とは限らないのになぁ、いったいどういうことが書かれているのだろうと思いながら、ページを繰りました。著者は鎌田浩毅さん。ファッショナブルなスーツに身を包む姿を時折テレビで見かける京都大学の先生で、火山学者です。
 とても歯切れのいい、わかりやすい文章で書かれた本です。どうしてわかりやすいのかというその理由を考えてみました。鎌田さんは「読書」を「著者と読者のコミュニケーション」と捉えて、次のように書いています。

  本が難解なのは、著者と「フレームワーク」が合わないからではないかと、あるとき気がついた。フレームワークとは「考え方の枠組み」「思考パターン」「固定観念」のことである。(中略)よいコミュニケーションのキーポイントは、このフレームワークにある。自分と他人のフレームワークの違いを意識することが、人づきあい上達法の秘訣なのである。自分のフレームワークを相手へ上手に橋わたしできたときに、意思の疎通がはじめてうまくいく。私はこの方法を「フレームワーク法」と名づけた。(『理科系の読書術』49~51ページ)
 
 つまり、著者の「フレームワーク」を知ることが、「難解な本」をわかるための秘訣だとういうのです。そしてそれは、人とのコミュケーションをはかることと同じだというのです。
 
 世のなかには、なぜか自分には理解しづらい文章がある。しかし、内容に興味が持てないが、読まなければならないレポートや本があるときは、どうすればよいか。
 ここでは「相手の関心に関心を持つ」というテクニックを使う。「相手の関心に関心を持つ」とは、相手の置かれた立場や状況に関心を持ってから、考えの中身に迫ることを言う。どんな著者も何らかの意図や関心があって外部へ意思表示しているのだが、著者の関心にこちらの関心を寄せるのである。ここでは短く「関心法」と呼んでみよう。(51~52ページ)
 
 「相手の関心に関心を持つ」というフレーズは『理科系の読書術』のなかで繰り返し使われるフレーズです。キーンさんの『理解するってどういうこと?』で使われている用語を使って言えば、「相手の関心に関心を持つ」ということは、鎌田さんが編み出した「理解の種類」と言ってもいいでしょう。この本には、この「相手の関心に関心を持つ」という「理解の種類」の「成果」が具体的に示されていきます。「フレームワーク法」も「関心法」も「相手の関心に関心を持つ」という理解の種類とその成果を生み出す「読書術」なのです。
 タイトルに「理科系」とありますが、「理科系」の人向けの本というよりも、読書が苦手だと思い込んでいる人に向けて書かれています。またたくさんの「○○法」が出てくるので、ハウツー本のように思われるかもしれませんが、けっしてそうではありません。むしろ読者の心理に目を向けているところにこの本の神髄があります。鎌田さんは「あとがき」で次のように言っています。
 
 実は、読書の初心者にとって、読書を苦行にしているのは、本人の「実力不足」ではない。すなわち、難しい話は苦手だから、漢字を知らないから、といったことではない。また、活字を目で追うのが遅いからとか、というような「技術不足」でもない。一番大きな原因は「心のバリア」にあることを、私はうすうす感じていたのだが、本書を書くにあたってその思いを再び強くした。(202ページ)
 
 「速読とは自分を取り戻す読み方」(83ページ)のような魅力的なフレーズも、読書を苦手だと思い込む「心のバリア」を少しずつ取り除いていくための工夫です。「心のバリア」を取り除いて、本と自分との間に生きた回路をつくることができれば、読書は「苦行」ではなくなるという考え方を示した本であると言うことができるでしょう。「理科系」の人の読書どころか、あらゆる読書にあてはまる「法」ですね。
 鎌田さんはこの本のことを「心のモヤモヤを減らすテクニック集」とも言っています。『理解するってどういうこと?』をエリンさんに書かせた、あの小学校2年生のジャミカの問いに対する別解を、鎌田さんはわたくしたちにプレゼントしてくれたのです。

2018年6月8日金曜日

「他の人からどのようなフィードバックがあれば、書き手として成長できますか?」



これまでも、本ブログで度々紹介してきたナンシー・アトウェル『イン・ザ・ミドル』の翻訳作業も大詰めで、いま校正をしています。書名も『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』(三省堂)に決定。しかし、このタイトルでは、国語や読み・書き等のキーワード検索では一切引っかかりません! なので、ブログの読者の皆さんの普及協力が不可欠になりますので、よろしくお願いします。

 上記の「他の人からどのようなフィードバックがあれば、書き手として成長できますか?」の回答で、生徒はどのような書き手か、教師はどのような実践をしているかが分かってしまう、ある意味、とても恐ろしい質問です。
本の第6章の冒頭部分で、アトウェルさんは以下のように書いています。

生徒(中学生)たちが、これまでに書き手としてどのように歩んできたのかを知るために、私は新年度に書くことアンケートを行っています。その中に「他の人からどのようなフィードバックがあれば、書き手として成長できますか」という質問項目があります毎年、この問いへの生徒の回答から、若い書き手たちがいかにやる気いっぱいで、目的意識をもち、果敢に学ぼうとしていることがわかります。★

 単に、やる気の高さだけではなく、「ほとんど作家になっている」と思わされるような回答です。ご覧ください。

・自分が書くことを後押ししてくれるコメント
・先生や友だちが、よくできている点と、改善できる点を指摘すること
・明確でない点、表現不足の点、わかりにくい点を教えてくれること
・理解できない箇所や加筆の必要がある箇所を示してくれること
・建設的な批判。これは傷つかないし、書き手として改善できる点を示してくれて、作品がもっとよくなる
・進む方向を決められる具体的な助言
・具体的なので、それを学ぶことで、後で恥ずかしい思いをすることがない批判
・再考し、使えるかもしれない具体的なコメント
書いているものの流れがよくなるような具体的な指摘
・自分が行おうとしていることについての具体的な助言

 アトウェルさん自身が書いているように、「生徒たち(=書き手たち)は、読んでもらうため、理解してもらうため、そして鑑賞してもらうために書くということを知っている教師や生徒からの助言を求めているのです。★

 このリストの中で、作文教育から出てくるものはどれでしょうか? 逆に、出てこないのはどれでしょうか? 書き手を育てるための教え方と、作品をよくする教え方は、根本的に異なります。生涯にわたって書き続ける書き手を育てるためには、はやくライティング・ワークショップ(そして、その読み版のリーディング・ワークショップ、さらには、他教科でも数学ワークショップ、理科ワークショップ、社会科ワークショップ・・・)に転換しないとまずいな~、とつくづく思った次第です。★


★ これまでの数々のブームと同じように、アクティブ・ラーニングの流行もすでに(大分前に?)ピークは過ぎたようです。「結局は何も変える必要はない」というのが大方の先生方(小学校から大学院まで)の理解のようです。それに対して、この本で紹介されている学び方・教え方は、究極のアクティブ・ラーニングです。それは生徒たちが教師やクラスメイトに求めるもののリストから明らかだと思います。「うまい作文ではなく、自立した書き手」「正解の解釈ではなく、自立した読み手」「正解ではなく、自立した問題解決者」「正解ではなく、自立した科学的探究者」「正解ではなく、自立した市民/歴史的探究者」等を育てられるアプローチに転換しないと、教育が危ないだけでなく、社会も危ないです。

2018年6月2日土曜日

ブックガイドは何度も美味しい

 RWやWWの教室の描写で出てくる本に目を通すなかで、絵本、子ども向けの本、ヤングアダルト向けの本が大好きになりました。いつも何か読んでいます。最近の読んだなかでは、マーク―ス・ズーサックの 『本泥棒』と、ニール・ゲイマンの『ネバーウェア』が印象に残っています。どちらも。中学校の教室の描写の中で登場した本ですが、この作家たちの本はもっと読んでみたいと思いました。

 子ども向けやヤングアダルト向けのブックガイドもいろいろ見るようになりました。2,3日前に 『今すぐ読みたい10代のためのYAブックガイド150!』(2017 年 ポプラ社)という本をパラパラ見ていました。そして、ブックガイドは「読み書き両方に、いろいろ使える」ので、何度もその美味しさを楽しめる、と思いました。

 というのは、パラパラ見ている20分ぐらいで、自分が次のように考えていることに気づいたからです。特に「書き手の目で見る」ことを教えるミニ・レッスンに、いろいろ使えそう!と思いました。

① まずは、自分の知っている本に目がいきました。どんなお薦め文が書いてあるのか?と気になります。パラパラ見ていて、C. V. オールズバークの絵本『ハリス・バーディックの謎』(村上春樹・訳)を見つけて、意外でした。ヤングアダルト向けのガイドブックなので、比較的読み応えのある分厚い本が多いのか、と思っていたのですが、「絵本もあり」なんだと思いました。でも、最後にこの本と関連する『ハリス・バーディック年代記』が紹介されていて、こういう入り方もいいなと思いました。(この年代記のほうも、読みたくなり、図書館に予約を入れました。)

② 「本の上手なお薦め文を書くには?」を学ぶために、学習者に、実際のお薦め文をいくつか読んでもらって、分析してもらうのに、使いやすいと思いました。この本は複数の人がお薦め文を書いているので、ここからいくつか、そして違うパターンのブックガイドからもいくつか使って、その特徴を考えるみたいな感じのミニ・レッスンをイメージしています。

③ この本の場合は 、お薦め本1冊につき見開き2ページで紹介されています。最初のページは本の写真、1~2行使って、大き目の字での縦書きの紹介、そして下の方に4~5行程度で横書きで短くアウトライン、そしてその次の1ページが紹介文となっています。

 それぞれの本の1~2行の縦書きの紹介を読むだけでも、面白いです。例えば

『ハリス・バーディックの謎』は、「あふれ出る物語を/つかまえて!」(226ページ)

『ジェーンとキツネとわたし』は、「モノクロの毎日が/カラーになった日」 (230ページ)

 『フラダン』は、「話してつながると/空はこんなに広い」(48ページ)

 これらをざっと見て、ひきつけられるものを選び、どうして?と考えても面白そうです。

④ 複数の著者が書いているので、「書き出し」と「終わり方」を学ぶのにもいいなと思いました。紹介文自体は1ページと短いので、「書き出し」だけに限定したあとに、全体を短時間でさっと目を通せるのも便利です。

⑤ 本の紹介のときに、ひたすら「あらすじ」を語る学習者がいますが、この本では横書き4~5行でアウトラインが書かれています。この形式自体、よく工夫されているなと思いますし、短くアウトランを書く練習にもなりそうです。

 ⑥ この「WW/RW便り」を入力しながら、著者たちが「漢字と平仮名」を、使い分けているのもわかります。こういうことも、書き手の目で見て、気づくことかもしれません。

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★ 読みながら、ミニ・レッスンのアイディアがいろいろ浮かびました。もちろん、欲張ると、何も残らないので、ミニ・レッスンに使うときは「教えすぎ」にならないように、焦点を絞らなくては、と思います。

⇒ そして「書き手の目から見るミニ・レッスン」を考える中でも、面白そうな本が紹介されていると、そちらに目がいきますから、結果として、読みたい本も同時に増えそうです。邪道な使い方かもしれませんが、いいお薦め本を知る以外にも、ブックガイドはいろいろ使えそうです。