① 声を出して読む
まずは、自分が書いた文章を「声を出して読む」です。
それだけで、よく書けているところや、長すぎたり、意味が取りづらかったりして、修正が必要なところがわかります。さらに、どうすれば、分かりやすくしたり、よりインパクトを与えたりするにはどうしたらいいかに気づけることも。
「声を出して読むことで、書いている時には気づけなかった細かい点に気づける」という人もいます。
さらには、声を出して読むことで、自分が書いた文章のリズムを感じたり、つくり出したりすることもできます。
また、大学生を対象にした調査では、声を出さないで読むよりも、声を出して読む方が、5%ではありますが、誤字脱字などのケアレスミスに気づけることも明らかになっています。
下書きを書いた後(清書する前)の修正の段階(https://wwletter.blogspot.com/2012/01/blog-post_28.htmlを参照)で声を出して読むと、自分が書いている文章のトーン(響き、読み手への伝わり具合)、文章構成、リズムなどに気がつくことができます。
ここまで紹介してきた「声を出して読む」以外の方法として、効果的なものには、
②
しばらく間を置く
③
書くことは大変なことなので、そのトピックについて話す
④ 自分への期待値を下げる
②の「しばらく間を置く」は、書いたものとは異なることをすることで、その内容について考えない時間を確保することです。(そのためには、並行していくつかの作品に取り組んだ方がいいことも意味します! 一つの授業時間内よりも、次の時間の方がいいぐらいですから。さらには、数日時間をおくぐらいが。)目や頭を、その作品から離すことで、戻った時にフレッシュな(他人の)目で作品を読めるようになります。
③は、書くことが特に億劫な人には効果的です。書く代わりに話してもらって、それを録音すればいいのです。書くのは嫌いでも、話すのは好き(得意)という人は結構いますから。こういう時にこそ、一人一台を有効に活用してください。間違っても、億劫がっている生徒に原稿用紙を埋めさせて、書くことを嫌いにするようなことは避けてください。
④の「自分への期待値を下げられない」のは、プロの書き手たちが抱えているだけでなく、誰もが抱えている問題です。最初からいい文章/評価される文章を書かなければと思いこんでいます。でも、そんなことができる人は、そうたくさんはいません。下書きレベルは、箇条書きレベルでも、文章としては読めるようなものではなくてもいいのです。「下書き」ですから! それが、すべての出発点と捉えればいいのです。(結果的に、それが終着点の可能性もあり得ますが、それは単にラッキーなだけです!)
ある作家は、次のように言っています。「多くの人が書く才能はもっています。でも、修正を書く勇気をもっていません。さらに、修正-読み直し-修正を何度も繰り返す勇気をもっている人は少なくなります」
それを繰り返せる人が、プロの作家やノンフィクション・ライターやジャーナリストです!
この最後の下書き-修正-(声を出して読む-修正-読み直し-修正・・・・繰り返し・・・・修正こそが、書くのがうまくなる唯一の道であることを教えてあげてください。
参考: https://www.edutopia.org/article/things-professional-writers-do-students-should-too
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