あなたの生徒たちは、夏休みに進んでたくさんの本を読む準備がすでにできていますか?
もし子どもたちが、夏休みに読まない/読めないとしたら、学期中の(国語と図書)指導がおかしいことを意味します。あなたのこれまでの指導は大丈夫ですか?
要するに、学期中も「自立した読み手」を育てるために指導していないと、夏休み中に子どもたちが自分から進んでたくさんのいろいろなジュンルの本を読むということはあり得ません。1冊ぐらいは、読書感想文を書くために、夏休みの課題図書を仕方なく読んでくれるかもしれませんが・・・・学期中の「自立した読み手」を育てない授業が、夏休みにも続くことを意味します。(もっと言えば、課題図書を提示して読書感想文を書かせるということ自体が、「自立した読み手」を育てることに反しているとさえ言えます。私自身50年前に、課題図書を喜んで読んだ記憶はありません。あくまでも、苦役でした。読むことが嫌いなる大きな要因でした。)
ポイントは、自分で主体的に本が選べるか、それとも強制されるかが分かれ目です。(強制されたら、嫌いになるだけです。)
●生徒たちに夏休みの間、読んでもらうために、今から20日間でできること
・自分にあった本があることを知ってもらう
・互いのオススメの本を紹介し合う。
・生徒たちの興味や趣味を聞いて、それにあった本を紹介する
(司書にも助けてもらう)
・図書館に行って、実際に本の借り方を知ってもらう ~ しかし、
これだけでは意味がないので、興味のある本と出合う必要がある。
・本は一人で読む必要はないので、学期中に絵本を使ったミニ・
ブッククラブを体験して、一緒に数人と読むことの楽しさを
しってもらう
・ブッククラブを体験したい生徒たちで実際にグループをつくり、
本まで決めて分かれる。ぜひ、教師もメンバーに入る。
登校してくる時にやってもいいし、中学以上ならメールで
やりとりしてもいい。
・家族でブッククラブをやってみるようにすすめる(親にも!)
・夏休みの読書計画を立てる
・計画を立ててみれば、自分で考えたのだから、その中の一つぐらいは
実際に試してみるかもしれない。
・立てられなかった生徒は、読むのが好きな他の生徒の刺激を受ける
かもしれない。
●『読書家の時間』の16~17ページの「ゴールデンウィークは読書ジョギングに挑戦」、128~131ページの「冬休みも本を読もう」、『リーディング・ワークショップ』の第12章「リーディング・プロジェクト」は、すぐに参考になります。
●そして、来年の今ごろ同じ悩みを持たないようにするために、今年の夏休みの間、『読書家の時間』『リーディング・ワークショップ』『理解するってどういうこと?』を読んで、学期中に「自立した読み手」を育てるための授業をスタートするための準備を始めることも、大事なステップです。
夏休み中にどれだけの本を読めるかは、夏休み以降の①勉強のできや②その後の読書生活=人生を大きく左右します。(教師にとっても!)それほど大事なことなのですが、これまでにそのような捉え方がされたことはあるでしょうか?★★
★夏休みの読書のために、先生方がしているアイディア大募集です! 下のコメント欄か
pro.workshop@gmail.com にお寄せください。
★★ 私は、小学校から大学院まで、長期期間中(そういえば、学期中もでした!)本が丸ごとない生活を送っていました。とても損をしたと思っています。しかし、いま悔やんでも、そのチャンスは戻ってきません。やれることは、今を変えることだけですから。
★★★ 以上は、すべて「読むこと」についてでしたが、まったく同じことが「書くこと」にも言えるでしょうか?
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