今学期、何度か読んだ絵本を紹介します。読むたびに、考えるに値する新たなポイントや問いが出てくる本は、飽きることなく、何度も読まされてしまう気がします。「いい質問を考える」のに適した絵本、と言えるのかもしれません。
まずは、6月下旬のRWWW便り「映像作品と絵本の読み聞かせの反応の違い」でも紹介された、『モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本』。書かれているテーマが、大きい気がするので、読むたびに小分けにして?理解している気がします。
そして、ショーン・タンの『ロスト・シング』。私が感じたいくつかの質問をRWのクラスの子どもたちに聞いてみたいです。この本は、子ども向きには思えないので、なおさら、RWで読み方を学んでいる子どもたちなら、どう消化するのか、とても興味を感じます。
なお、この映像版も、アカデミー賞短編アニメーション部門受賞作らしく、題名(The Lost Thing)と著者名(Shaun Tan)で検索するとすぐに見つかると思います。英語なので、国語の授業には使いにくいかもしれませんが。
『てん』でおなじみのピーター・レイノルズの『ほしをめざして』と『ぼくはここにいる』もいいですね。
『ほしをめざして』(の英語版)は、「気に入ってしまったので自分用を買いました」という学習者もいて、英語の読み手に育っていることを感じ、とても嬉しかったです。
(なお、ピーター・レイノルズと言えば、『てん』、『っぽい』、『そらのいろって』は英語ではCreatrilogy Box Set として、3冊セットで買うこともできます。この3冊は、主人公がつながっています。ピーター・レイノルズが好きで、かつ英語でもよい方は、http://www.fablevision.com/place/library/というサイトで、さらに彼の作品が読めることを今学期、教えてもらいました。)
ジョン・バーニンガムの『おじいちゃん』。マイケル・ローゼンの『悲しい本』もそうですが、絵本でも大切な人の喪失は大きなテーマだと、改めて思います。
あとは邦訳が出ると、教室に使うのにお薦め!と思った本を2冊紹介します。
Avi Slodovnick のThe Tooth。英語版はhttp://www.storylineonline.netで、Annette Beningが読み聞せています。
Janell CannonのTruppも名作だと思います。
『すべてのひとに石がひつよう』と『わたしのおいわいのとき』を書いたバード・ベイラーの他の本も、例えば The Other Way to Listenなども、子どもたちの読み取りを、聞いてみたいです。
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