2013年5月20日月曜日

読書ノート 14

 今回は、自己評価が主なテーマです。日本の評価で、自己評価はどれほど大切にされているでしょうか(あるいは、無視されているでしょうか)? 評価の核であるにもかかわらず。評価は、究極的には自己評価に還元されるのではないでしょうか。たとえ教師や親がどういう評価を下そうが。
もし、それがわかっているなら、自己評価をもっと大切に位置づけられると思うのですが。少なくとも、教師の下す評価と同じウェートで?

116 自己評価
 達成感、自己効力感を持てるようにするためにも、自己評価は不可欠。単に、自分の状況を把握するだけではなく、自己修正・改善能力を身につけるためにも。 常に教師に依存して自分の出来を評価してもらうのではなく、自分で自分の出来を把握することができることは。
 自分がどれだけのものをつくり出したいかを自らが決めることがとても大切。それは、学校でも、大学でも、会社でも、地域でも、夫婦でも。
117 自分がベストをつくしたかどうか(あるいは、ベストをつくす価値があるかどうか)を自らが判断することはとても大切なこと。
 教師のノートに一つひとつの成績を書き込むことじゃなく、子どもが自分がしていることをどう見ているのかを知ること。それによって、双方の誤解や見過ごしていることに気づけたり、成長のきっかけを見出したりもできる。

◆ 自己評価は、現時点で私のクラスでは4つの形態で行われている:教師からの質問への回答、本への反応、ルーブリック、そしてポートフォリオの作成 読書ノートは前の3つと直接関係している。
 ポートフォリオには、読んだ本のリスト、ブッククラブのやり取り、ブック・プロジェクトなど読書ノート以外のものが含まれる。← ポートフォリオは総合的な学習の時間のためではなく、そもそも各教科の評価のために開発されたものです。しかし、日本での紹介の仕方がそうなってしまいました。とても不幸なことです。評価を求められない総合的な学習の時間のための手段として紹介されてしまったことも、悲劇です。評価が必要のない教育活動など、あるはずもないのに。それを堂々とやってのける文科省も文科省ですし、やらせてしまう側にも非があります。
 大切なことは、一つの方法だけで評価しないということ。選択肢をもっていることはとても重要。何を、どのように、なんのために評価するのかによって使い分けるために。そして子どもたちによっても違うから。 ← とてつもなく、大切な視点!!

0 件のコメント:

コメントを投稿