2013年5月18日土曜日

評価と連動した実践の大切さ



  昨日、書き忘れたことです。
 日本の教育書、とくに教科の指導書や活動事例集の類で、評価を含んでいるものはあまり見かけません。それほど教えることと評価することは別物と捉えられているのが、日本の教育の実態です。
 しかし、ここ15年ほど欧米の教育書を見ると、評価のセクションがないものは、存在しないといっていいぐらいです。両者は切りはなせない関係にあるからです。(評価を考えないで、指導を考えることはできない、ととらえられているわけです。)
 この違いが生み出すものは、あまりにも大きいです。
 片方は、単なる活動をこなすことや教科書をカバーして、単元テストや中間・期末などのテストをするだけで、それが学びにフィードバックされることはありません。それに対して、WWやRWを含めて、学ぶことを単体の活動としてではなく、連続したものととらえますから、それが常に子どもたちの学びや教師の指導にフィードバックされ、修正・改善が常に行われる仕組みになっています。
 早く、日本にもこの視点が導入されないと、いつまでたっても「教えたつもり」が続くだけです。そのためには、しっかり評価とは何かを理解しないと。それは、テストでも、成績でも、通知表でもありません。日々指導と並行して行われているものです。その具体的な方法も多様にあります。教科や子どもたちのニーズ等に応じて、選ぶ必要があります。何のために? よりよい学びをつくり出すために。よりよい指導につなげるために。残念ながら、日本の評価には、この最後の視点が99%欠落しているのではないでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿