2022年3月25日金曜日

「なんて素敵なノンフィクション(その2) 〜子どもたちへのお薦めノンフィクション本リスト」

 3月4日の投稿「なんて素敵なノンフィクション(その1) 〜ノンフィクションとライティング・ワークショップ」の「その2」として、今日はノンフィクションお薦め本リストを紹介します。今回は、相模原市の小学校で教える、本が大好きな都丸先生から、以下のノンフィクションのお薦めリストを出していただきました!なお、最後に*をつけたもの以外は絵本です。 

『すうがくでせかいをみるの』ミゲル・タンコ/福本友美子訳、ほるぷ社、2021年

『ジュニア版キリン解剖記――キリンの首の骨が教えてくれたこと』郡司芽久、ナツメ社、2021年*

『ウルド昆虫記――バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎、光文社、2020年*

『こんなおおきなかず、みたことある?』セス・フィッシュマン/イザベル・グリーンバーグ絵/竹内薫訳、偕成社、2020年

『虫ガール――ほんとうにあったおはなし』ソフィア・スペンサー、マーガレット・マクナマラ/ケラスエコット絵、福本友美子訳、岩崎書店、2020年

『子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語』ミシェル・マーケル/ナンシー・カーペンター 絵/金原瑞人訳、西村書店、2020年

『「走る図書館」が生まれた日――ミス・ティットコムとアメリカで最初の移動図書館車』シャーリー・グレン/渋谷弘子訳、評論社、2019年

『生き物の死にざま』稲垣栄洋、草思社、2019年*

『月とアポロとマーガレット――月着陸をささえたプログラマー』ディーン・ロビンズ/ルーシー・ナイズリー 絵、鳥飼玖美子訳、評論社、2018年

『ぼくは発明家――アレクサンダー・グラハム・ベル』メアリー・アン・フレイザー/おびかゆうこ訳、あかつき教育図書、2017年

『シャクルトンの大漂流』ウィリアム・グリル/ 千葉茂樹訳、岩波書店、2016年

『ライフタイムーーいきものたちの一生と数字』ローラ・M. シェーファー / クリストファー・サイラス ニール 絵、 福岡 伸一訳、ポプラ社、2015年

『ジャガーとのやくそく』アラン・ラビノヴィッツ /カティア・チエン 絵、美馬しょうこ訳、あかね書房、2015年

『食べているのは生きものだ』森枝卓士、福音館書店、2014年

『ゲルニカ――ピカソ、故国への愛』アラン・セール/松島京子/冨山房インターナショナル、2012年

『本と図書館の歴史――ラクダの移動図書館から電子書籍まで-』モーリーン・サワ/ビル・スレイヴィン 絵/宮木陽子訳、西村書店、2010年

『フィボナッチ――自然の中にかくれた数を見つけた人』ジョセフ・ダグニーズ /ジョン・オブライエン絵/渋谷 弘子訳、さえら書房、2010年

『雪の結晶ノート』マーク・カッシーノ、ジョン・ネルソン /千葉茂樹訳、あすなろ書房、2009年

『地球のてっぺんに立つ!エベレスト』スティーブ・ジェンキンズ/佐藤見果夢訳、評論社、2001

『ピラミッド――その歴史と科学』かこさとし、偕成社、1990

『アラスカたんけん記』星野道夫、福音館書店、1990年

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 私からも4冊追加します。いずれも、3月4日の「なんて素敵なノンフィクション」という投稿をしようと思わせてくれた本(Making Nonfiction from Scratch★)のおかげで知った絵本です。

『しょうぼうていハーヴィ――ニューヨークをまもる』マイラ・カルマン/矢野顕子訳、リトル・ドッグ・プレス, 2004年

『どこでもへっちゃら スーパーアニマル大全集――世界でいちばんつよいのはだれ?』ニコラ デイビス/ニール レイトン絵、唐沢則幸 訳、フレーベル館、2006年

『海時計職人ジョン・ハリソン――船旅を変えたひとりの男の物語』ルイーズ・ボーデン/エリック・ブレグバッド絵/片岡しのぶ訳、あすなろ書房、2005年

『戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ――作者レイ夫妻の長い旅』ルイーズ ボーデン/アラン ドラモンド絵/福本 友美子訳、岩波書店、2006年

 Making Nonfiction from Scratchの中で、著者のフレッチャー氏は、教師や教員研修に携わる人たち等と話していて、教師が読み聞かせをする時に、ノンフィクションの本が選ばれることが少ないことに気づいたとのことです(58ページ)。

 皆さんの読み聞かせではいかがでしょうか? 
 
「読むことと書くことのつながり」や「子どもたちが取り組んでいるジャンルで、秀逸な作品にたくさん触れることの大切さ」を考えると、素敵なノンフィクションを知っていることの価値を分かりつつも、私のノンフィクションの知識はかなり乏しいことも感じます。今回の都丸先生のリストを見ると、私が知っている本は2冊しかなかったのです! そしてフレッチャー氏の本のおかげで知った上の4冊も、今回、初めて読んだ本でした。

 でも本仲間がいるおかげで、新たな本を読んだり読みたい本が増えたりします。これは、ライティング/リーディング・ワークショップを学ぶようになってからの楽しみの一つです。

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Ralph FletcherのMaking Nonfiction From Scratch.は、Stenhouse Publishersから 2015年に出版されています。

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