2016年7月8日金曜日

たくさんのオススメの本の紹介


  夏休みを中心に(その前後にも)読める本の紹介です。
 以下では、たくさんのオススメの本が紹介されていますが、「自分にあった本」かどうかを判断できるのは結局自分しかいません。他の何人もの人が「これはいい本だ!」と言ったところで、「自分はそうは思わない」「自分には読めない」というものはありますから。
 教師がまずは「自分にあった本」に(可能なら、たくさん!)出合うことが、子どもたちにたくさんの「自分にあった本」=選書能力を身につけてもらう出発点です。
 これは、日本の国語の教科書には書かれていませんが、おそらく何よりも大切なものです。これによって、生涯にわたって読み続けるのか、それとも誰かに示されたもの(だけ)を読むのかが決まりますから。


◆教師にオススメの教育書以外の本

 http://projectbetterschool.blogspot.jp/2016/01/blog-post_10.htmlに応えてくれた日本の先生たちによる教育書以外のオススメの本です。
 ぜひ、夏休みの間に、1冊でも、2冊でも・・・・自分にあった本に出合ってください。(そして、オススメできるのに出合えたときは、教えてください。)

『目の見えない人は世界をどうみているのか」伊藤亜紗、光文社新書
『さぶ』山本周五郎
『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講座』
『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』
『僕はミドリムシで世界を救うことを決めました』
『新・幸福論』内山節
『フリーダム・ライターズ」(エリンとフリーダム・ライターズ、講談社)
『ありがとう、フォルカーせんせい』(パトリシア ポラッコ、岩崎書店)
『のら犬、学校を変える』(遠藤 岳哉、ハギジン出版)
『岸辺のヤービ』作・梨木香歩/福音館
『りんごかもしれない』ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社
『ぼくのニセモノをつくるには』ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社
『子どもの本を読む』(河合隼雄/岩波現代文庫)
『物語とふしぎ』(河合隼雄/岩波現代文庫)
『子どもの宇宙』(河合隼雄/岩波現代新書)
23分間の奇跡』(J.クラベル、青島幸男訳/集英社文庫)
『詩歌の待ち伏せ1~3』(北村薫/文春文庫)
『センス・オブ・ワンダーを探して~生命のささやきに耳を澄ます』
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト①②』(P.オースター/新潮文庫)
『赤めだか』
『居眠り磐音』シリーズ
『パーフェクトレシピ』
『オートメーション・バカ』 ニコラス・G・カー
『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』 スーザン・ケイン
『獄中記』佐藤優(岩波現代文庫)
『子どもに教わったこと』灰谷健次郎、角川文庫
『クラウドからAIへ』小林雅一、朝日新書
『人生生涯小僧のこころ』塩沼亮潤
『旅する哲学』アラン・ド・ボトン、集英社
『数学の大統一の挑む』エドワード・フレンケル
『水の惑星』ライアル・ワトソン
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』岩崎夏海 ~ 続編あり


◆ヤング・アダルトのオススメの本:
『リトル・ブラザー』コリイ・ドクトロウ著、早川書房
『はみだしインディアンのホントにホントの物語』シャーマン・アレクシー著、小学館
『マンゴー通り、ときどきさよなら』サンドラ・シスネロス著、晶文社
『フィード』M.T.アンダーソン著、ランダムハウス講談社
『ギヴァー』ロイス・ローリー、新評論
ライラの冒険(His Dark Materialsフィリップ・プルマン作の三部作のファンタジー小説(『黄金の羅針盤』Northern Lights(米題:The Golden Compass):カーネギー賞とガーディアン賞を受賞、『神秘の短剣』The Subtle Knife、『琥珀の望遠鏡』The Amber Spyglass :ウィットブレッド賞の児童文学賞と最優秀賞を受賞)
『ハヤブサが守る家』ランサム・リグズ著、東京創元社
『トラベリング・パンツ』アン・ブラッシェアーズ著、角川書店
クリストファー・パオリーニ著『エラゴン』 処女作、2002年出版、 『エルデスト』 - 2005年出版、『ブリジンガー』 - 2009年出版、『インヘリタンス』- 2011年出版。
他には、ハリーポッター・シリーズとハンガー・ゲーム3部作 『ハンガー・ゲーム』(2008年) 『ハンガー・ゲーム2 燃え広がる炎』(2009年) 『ハンガー・ゲーム3 マネシカケスの少女』(2010年)



◆児童文学+ヤングアダルトの分野で最近私(吉田)が読んだ中から、私のオススメは、
・マイケル・モーパーゴの本 ~ ほぼすべて
・『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン
・ペーター・ヘルトリングの本 ~ たとえば『おばあちゃん』『ヨーンじいちゃん』『ヒルベルという子がいた』など
・『ワーキング・ガール ~ リディの旅立ち』キャサリン・パターソン/作、偕成社
・ちょっと対象年齢は下がりますが、アンドリュー・クレメンツの『ユーウツなつうしんぼ』と『ナタリーは、ひみつの作家』(共に、講談社)もよかったです。前者は深くテストや成績について考えさせてくれ、後者は小学生対象に読むことや書くことを扱う際に絵本以外の媒体を使いたい教師(中学年以上)にはもってこいだと思います。
・『希望のいる町』ジョーン・バウアー、作品社 ~ こういう選挙にぜひ参加したいと思わせてくれる本! それに対して、私たちのしている選挙は、単なる時間と税金の無駄遣い。
・『ワンダー』R.J.パラシオ、ほるぷ出版


2 件のコメント:

  1. このような本のリストを見ると、改めて本の世界の豊かさを感じます。「教育書以外」というところがいいですね。教育以外のところにある豊かさに目を向けることが、教育を豊かにすると思います。このリストに触発されて、私がお薦めしたい本は、ムハマド・ユヌス、アラン・ジョリ著(猪熊弘子訳)『ムハマド・ユヌス自伝(上・下)』(早川書房,2015)<ハヤカワ文庫NF>です。グラミン銀行を創設しソーシャル・ビジネスの先駆けとなったユヌス氏の業績は、単にビジネスの世界に留まりません。それどころか、人が人とつながること、人が仕事を得るということ、生き甲斐をもつということ、社会を変革するということを身をもって実践してきたことです。そして、その闘いは、人と人のつながりから離れたところで操作されるマネー・ビジネスが世界経済を左右する、そのような先進国の西洋文明への批判でもあるように読めました。

    返信削除
  2. ありがとうございます。
    次回のチャンスに紹介します。

    http://wwletter.blogspot.jp/2015/10/blog-post_30.html
    http://thegiverisreborn.blogspot.jp/2013/01/blog-post_29.html
    http://thegiverisreborn.blogspot.jp/2013/02/blog-post_11.html
    http://thegiverisreborn.blogspot.jp/2012/09/85.html
    などはどうでしょうか?

    返信削除