「『本を読む』という動詞は
『本を読みなさい』という命令形には耐えられないものだ」
上の文は、ダニエル・ペナック著の『ペナック先生の愉快な読書法』(藤原書店)の7ページからです。
前回のRWWW便りでは、夏休みも読み続けるための具体的な手立てが7つ紹介されていました。
これらの具体的な手立てを支えるのが、「本は面白い! 霧中になれる!」と思える「体験」を夏休みまでに増やすことだと思います。
夏休みまでの3週間、ミニ・レッスンも、カンファランスも、「読み聞かせ」も、先生による「本の紹介」も、本を読むのは面白くて、夢中になれる! という時間を増やすことをテーマにしてもいいかもしれません。
ミニ・レッスンでは『読書家の時間』(新評論)の第1章「最初の10時間」の5年生4時間目「30分間、読書に夢中になろう」(12-13ページ)、3時間目「教師の読書体験を大公開」(11-12ページ)の「夏休み版」はいかがでしょうか?
前回のRWWW便りの7番で紹介のあった「ブック・プロジェクト」(『リーディング・ワークショップ』第12章「リーディング・プロジェクト」参照)を、教師の読書体験とからめてもいいかもしれませんし、「再読の楽しみ」なんてトピックを織り交ぜても面白いかも。
➡ 先生が、本を楽しく読み続けていないと迫力がないので、「教師自身の楽しい読書のために時間をつくる」ことも、ぜひ! ➡ この体験・時間は、子どもたちにも還元されると思います。
読み聞かせや本の紹介では、作家やシリーズなども意識すると、「同じ作家を夏休みに、同じシリーズの続きを夏休みに」という子どもも出てくるのでは?
また子どもたちが「順番待ちの本」(次に読みたい本のリスト)を持っているかも確認しておきたいところです。
また、一人ひとり、フローになれる本は異なりますから、夏休み前は、いつもにまして、選書のカンファランスの出番とも言えます。
これで、先週のRWWW便りでの紹介の2番のように、物理的に本が手元にあれば完璧? そして、3~6番のようなサポート体制ができれば、本を読むことの楽しみの幅も広がりそうです。
では本と共に楽しい夏を!
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