2014年6月13日金曜日
ここから はじまる 〜「読書家の時間」ブッククラブ報告〜②
前回は、不安定ながら安定している「もやっと」した感じ、学び手が学びを入れる「カゴ」についてお伝えしました。
この日参加のみなさんの振り返り(抜粋)を紹介します。
○子どもの主体的な学びを大切にするーーーということへの共通理解が、暗黙の大前提になるのだ、ということを改めて感じました。様々な制約の中で、「うまいことやっていこう」と思います。完璧を目指すのではなく。
○初めてブッククラブをやってみて、とても楽しかったです。
子どものもつ「カゴ」の話はとても印象的で、今まではみんな同じカゴをもっていて、こちらのボールが入らない子は問題がある?と思ってしまいました。でもそれは全く違い、ひとりひとり、もつ「カゴ」の大きさも形もちがう(心と同じ!)なのだと分かりました。
だから、どうやってこの子にはボールを入れようか、とか、この子が自分から自分の「カゴ」にボールを入れるにはどんなミニレッスンや声かけがいいか?と考えたらよいのだと、ほっとしました。
学校というところは30人の同じ年の仲間とぶつかったり、考えたり、悩むことがいかに大切か、教師、対、子の学びだけではなく、子と子の交流がとっても大切だということを感じました。
○この本のブッククラブの延長で、「今の自分の教師像」を話し合う時間が面白かったです。「知っていること」と「受け入れられること」のバランス、自分でも意識していきたいと思いました。
みんなが「不安」に日々向き合っていることを共有できたのも良かった。小学校の先生達は自分の学級内のことには、相当な裁量権を持っている印象があるのですが、そうではないのですね。裁量権があるからこそ、周囲の視線を気にして「自主的に」横並びにするということもあるのでしょうか・・・。
○教員側の「安心」の確保も大事。それは一斉授業という形態だったり、知識量だったり、いろんな要素があると思うけれど、安心は、心の健康に直結しているので、大切に考えたい。
細かい具体的な話をしたい、と思うところは多いかも。でもそれは、具体的にやりたいと思っているからだと思う。そういう会も必要かとは思った。
答えがない(正解がない)のは頭ではわかっているけれど、答えがほしい、と思ってしまうからかも。
○自分の考えと似ている考えや自分に無い視点での考えを聞くことができるとても良い機会でした。(普段の)研究会では、「自分が思っていることは話題にそぐわないかも・・・?」と思ってしまうことがありますが、皆さんが話を受け入れてくれる雰囲気も、自分にとって素敵な時間でした。今年は読書にもう少し力を入れていきたいです。
○自分が一番成長できるときは、新しい価値に出合ったときかな、と思いました。どこかの誰かが見せてくれた不可解な価値を、自分の何かと結びつけてみたとき、新しい何かが生まれる、それが成長かと。見えやすいものほど、なかなか自分のものにはならず、見えにくくてぼんやりしているものをつかもう、つかもうと努力しているときが、実は自分のものになりはじめているのかなあ。今日も、新しい価値と出合えました。
○私がこれからも大切にしようと決心したことは、
・この子の次の一歩は何だろう(=評価)と考えるミクロの目。
・さて、全体はどう動いていくべきか、本当にこれでいいのかなと考えるマクロの目。
この両方を「体を壊さぬ範囲で」思い切り使っていくことです。
・・・みなさんの教室での「読書家の時間」の様子もぜひお知らせください!
次回は、秋頃、またこのミーティングを開催します。
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