国語の授業で、「主体的・対話的で深い学び」や「個別最適と協働的な学び」は実現できていますか? どうしたら、それらを実現できるかご存じですか?
まずは、下の表をご覧ください。
(出典:『シンプルな方法で学校は変わる!』の113ページないし『効果10倍の学びの技法』の111ページ)
通常の作文は、左側で間違いないでしょうか? 訂正した方がいい箇所を見つけた方は、ぜひpro.workshop@gmail.com宛に教えてください。
この表の右側のライティング・ワークショップないし「作家の時間」は、https://wwletter.blogspot.com/2012/01/blog-post_28.htmlで紹介されている「作家のサイクル」と、1時間の「時間の使い方」(出典:『ライティング・ワークショップ』の23ページ)の2つの図と深く関係しているので、よくご覧ください。
ライティング・ワークショップないし「作家の時間」をするときは、常に「作家のサイクル」を回し続けることと、45分授業の場合は、ミニ・レッスン(約5~10分)→ひたすら書く(約30分)→共有・振り返りの時間(約5~10分)を毎時間繰り返すことを意識して、教師も生徒も取り組みます。
一番長い時間を確保している「ひたすら書く」時間のなかには、
・書きたいこと(テーマ)を探したり、読者や書く目的を設定したり
・友だちのアドバイスや励ましをもったり
・場合によっては、二人ないしチームで書くことに挑戦したり
・「作家のサイクル」の図にあるように、サイクルのすべての段階で常に「振り返りと改善・評価」をしたり
することが含まれています。
そして
・本当の読者が存在し
・その人たちからのフィードバックが提供され
・自分(の振り返りや自己評価)や友だちのアドバイスで、何度も修正・構成をし
・自分の作品を発表・出版し、
・本当の作家や詩人やジャーナリストになる体験をし
たりすることなどを通して、深く学んでいます。
この年間を通して回し続ける「作家のサイクル」と、毎時間まわし続ける「授業のサイクル」が、ライティング・ワークショップ(作家の時間)という学び方・教え方を魅力的なものにすると同時に、「主体的・対話的で深い学び」と「個別最適と協働的な学び」を実現する主要な要素になっています。
以上は、作文指導とライティング・ワークショップ(作家の時間)で比較してきましたが、同じことは、下の表のように読解指導とリーディング・ワークショップ(読書家の時間)にも言えます。
(表の出典:『「読む力」はこうしてつける』の53ページ)
さらには、社会科に応用した『社会科ワークショップ』(冨田明広ほか著、新評論)や、これから出版予定の『数学者の時間』や『科学者の時間』などでも、似たような表がつくれてしまいます。
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