2023年5月5日金曜日

授業をさらに前へ進めたいと思うあなたにおすすめの本。 生徒が生き生きと学び、力をつけられるヒントがあります!

 訳者の一人の飯村さん(宮城県、現在公立中学校の教頭先生)が学びの中心はやっぱり生徒だ!「個別化された学び」と「思考の習慣」』(ベナ・カリック+アリソン・ズムダ著飯村寧史ほか新評論、2023の紹介文を書いてくれました。

 「学びの中心はやっぱり生徒だ!」と言われても、まだまだ教師主導の授業が多いのが現状ではないでしょうか。一人一台端末が実現し、ICTを用いた実践がどこでも見られるようになりました。しかし、それでも、従来型の授業の形の延長としての使い方が多いのだと思います。そろそろ、次の段階へ行きたい、脱皮したい、と考えている先生も多いのではないでしょうか。

 私は中学校の国語を担当していました(でも、いまも特別支援学級の国語2時間をもっています)。私もまた、ICTの利用によって、授業の可能性が格段に広がったように感じた教師の一人です。Googleクラスルームや、ロイロノートを学校で使用できるようになり、生徒の意見や文章の共有がとても簡単になりました。また、録音や録画の機能を用いれば、音声言語表現についても、これまで以上に授業に組み入れやすくなりました。生徒は他の生徒の意見や考え、表現方法を見て、そこから学び、振り返りも簡単に共有できるようになりました。まさに、授業にイノベーションが起こっているような気がしていました。

 しかし、一方で、こうした学びを進めていながらも、本当に生徒主体になっているのか、生徒に力がついているのか、ということについては常に気になっていました。まさに最初に述べたように、これまでの教師主導の授業の延長に過ぎないのではないか、と疑わしくさえ思えてしまうのです。ですから、生徒が生き生きと活動する中であっても、手がかりになるようなもの、すなわち、生徒の道しるべとなり、さらに教師にとっては成長の目安となるような確固たるものがほしい、と強く思うのです。

 本書は、まさにそういう教師のための本だと思います。

 手がかりとなるのは4つの特徴、そして、16の思考の習慣です。

 4つの特徴とは、「声」、「共創」、「他者との共同構築」、「自己発見」です。生徒中心の授業に共通する特徴を集約したものです。これらの特徴がある授業は、もちろん教師主導にはなりませんし、しかも、生徒が見せかけの主体性を発揮するものでもありません。本当の意味での主体的な学びが実現できます。

 生徒の内なる「声」をいかし、生徒が教師と共に創る学び。生徒や学校外の人も含めて共同で学ぶ体制をつくり、活動の中で自分の願いや特性に気づいていくという授業。そんな理想的な学び・授業を組み立てるヒントがたくさんあります。

 そして、16の思考の習慣は、生徒に学ぶうえで、人生を生きていくうえで、是非とも身につけてもらいたい習慣を指します(下図あるいはhttps://bit.ly/3XZmfbh参照出典:『学びの中心はやっぱり生徒だ!―個別化された学びと「思考の習慣」』p.28-29生徒は、教科内容の学びを通してこれらの習慣を育み、身につけていくことを目標にしていくのです。

 これらを取り入れて授業を組み立てれば、生徒中心の授業にグッと近づきます。どうでしょう? やってみたくなりませんか?

 本書には、様々な実践例が紹介されています。どれも生徒中心の学びを実現したものであり、4つの特徴がどのように入っているのか、そしてどういう思考の習慣を重視した授業なのかがよくわかります。こうした例をもとに、自分の授業を見直してみれば、足りなかったパズルのピースが見えてくるはずです。

 数年前に謳われるようになった「主体的・対話的で深い学び」から、最近よく耳にする「個別最適な学び」、「協働的な学び」まで、文科省はいろいろ提言してきましたが、本書を通して作る学びは、まさにそれらを実現するものです。

 自分の授業に物足りなさを感じ、一歩前に進みたいと思う教師の皆さんに、ぜひおすすめしたい本です。

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