2023年4月14日金曜日

なぜ、すべての学年で読み聞かせをすることが有効か

 残念ながら、読み聞かせは小学校中学年ぐらいまでやればいい、という間違った捉え方が一般的に定着しています。

 しかし、読むことはもちろんのこと、読んでいる内容について(ということは、国語以外の教科でも!)好きになってもらうなら、読み聞かせほど効果的な方法はありません。なぜでしょうか?

 

1)何よりも、教える教師がそれを好きであることが生徒たちに伝わります。(もちろん、それが伝わらないように、教師が読んでしまっては逆効果ですが!)と同時に、生徒たちに読むことや読んでいる内容を好きになってもらう、最も手っ取り早く、かつ簡単な方法です。モデルで示す以上の優れた教え方はありません。

2)教科書以外に、読み聞かせする題材を教師が探し続けます。ということは、教師が本や文章を読み続けること=それらのなかから生徒に何を読んだらよいかを考え続けることを意味します。それは、教師が学び続けることです。

3)教師だけが読み聞かせをし続けるのではなくて、生徒のなかの希望者が読み聞かせをできるようにすれば、2)の輪がどんどんクラスで広がっていきます。それは、さらにはブックトークや書評や紹介文(あるいは、特定の作家やテーマに特化した読みや、読み聞かせされた本について話し合いやブッククラブなど)に広がっていく可能性もあります。

4)小学校高学年でも、中学生でも、高校生でも(大人でさえ)、読み聞かせは好きですし、自分では手に取らなかったり、読むのが難しかったりする本や文章を聞くことで読めるので、理解や興味関心が広がります。

5)読む題材は、絵本や小説に限定しません。新聞や雑誌やネット上の記事、詩や短歌、説明文やエッセイや論文など、教師自身がおもしろいと思え、生徒たちの関心を向けさせたいものなら何でもOKです。

6)教師が取り上げる題材は、生徒が自分で読むものの呼び水の役割を果たします(上の3で紹介したように、その次の段階として生徒がみんなの前で読み聞かせをするという行動に移さなくても。)

7)恒常的に読み聞かせが実施されているクラスの生徒の学力は、そうでないクラスの生徒よりも、高いことが研究結果から明らかになっています。

 読み聞かせを、スケジュールに組み込みために、毎時間の流れを固定化している国語の教師もいます。たとえば、授業始まりの5~10分は読み聞かせを、その後の5~10分は(読み聞かせされた内容を含めて)何でも書きたいことをジャーナル(作家ノートでも、読書家ノートでもOK)に書く形で授業をはじめています。

 読み聞かせは、読むことを好きにするとっかかりだけではなく、好きになった本に似た本を探したりすることを含めて、いろいろな「つながり」とクラスにコミュニティーをつくり出すきっかけにもなるのです!

 あなたも新年度が始まるこの時期に、読み聞かせ★を大事な一日の日課に加えてみませんか?


★読み聞かせのベーシックから発展形まで、『読み聞かせは魔法!』

https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-115617-6 が参考になります。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿