2023年3月3日金曜日

年度末に、生徒が自分を紹介する動画の作成

 年度末に、来年度のクラスの先生に見てもらう「自分」を紹介する動画を撮る、ないし文章を書くというアイディアです。

 http://projectbetterschool.blogspot.com/2023/01/blog-post_08.html と http://wwletter.blogspot.com/2023/02/sel.html の続編的な位置づけとして捉えられます。つまり、①自己評価と、②自己認識/アイデンティティーを中心にSELのスキルを磨き、さらには、③年度や教科をブツ切りにしないための試みです(これら三つはいずれも、現時点ではあまり大切にされているとは言い難いものではないでしょうか?)。

 年度の変わり目というのは、学校においては一つの大きな節目です。何よりも教師が変わったりしますから。その節目を、これまではどのように活かしてきているでしょうか? 紹介する活動は、その節目を一人ひとりの生徒の自己評価とアイデンティティーを記録に残すことで、次年度の教師(や場合によっては、クラスメイト★)によりよく知ってもらい、より適切な教育活動につなげてもらおうという試みです。

 生徒たちは、1年間を振り返って、

・自分が成し遂げたことや自慢できること

・自分の強み

・逆に弱みで、克服したいこと

・新年度、チャレンジ/目標/抱負にしたいこと

・その他、自分について先生にぜひ知ってほしいこと

など★★を、短いインタビュー(動画か音声録音)ないし、文章の形で書いてもらうのです。前者なら、スマホやタブレットなどを使って容易にできます(Flipgridがおすすめ!)し、後者なら、紙でもオンラインでも可能です。前者は、基本的に対面式になりますから、教師が生徒のことをより大切にしていることがメッセージとして同時に発信されることになります。後者は、同時一斉に書いてもらえます(もちろん、宿題等にすることも可能です)から、時間的な効率性ははるかに高くなります。

 この自分紹介のインタビューないし、文章を書くことは、言うまでもなく生徒たちに応えてもらうこと半分で、次年度の教師(たち)がその情報を活かすことが半分です。紙であれ、オンラインであれ、音声であれ、画像であれ、記録として残されていることが、それを活かす際には大切です。(この「両者に半分の役割/責任がある」ことは、学期末や学年末の通知表の捉え方も再考を求められませんか? 教師がそれを書くのは半分(あるいは、前掲のhttp://projectbetterschool.blogspot.com/2023/01/blog-post_08.html の発想と実践に移行すれば、その役割は、もっと低下?)で、生徒や保護者の反応およびアクションが少なく見積もっても半分です。そのために、どのような評価や成績の出し方および通知の仕方に変換することが求められているでしょうか?)

 そして、この生徒たちの生の「声」★★★を大切にする試みは、いま声高に叫ばれている「個別最適化」の第一歩であるはずなのですが、そのような視点はその議論や方法のなかにどれだけしっかりと位置づけられているでしょうか?(もし、なければ、本気でやる気がないか、やる方法を知らないのに、単に「個別最適化」を叫んでいることになります。)

 

★対象を教師以外に広げるのは、プライバシーの問題なども浮上しますから、要検討です。しかし、教師だけが知ればいいかという部分がすべてはなく、教室コミュニティーとして大切にする必要性があることもたくさん含まれています。次の質問内容と関係する部分が大きいです。

★★対象学年によって、質問内容は臨機応変に変えてください。何よりも、生徒が答えたくなるような質問が大切です。もちろん、対象によっては質問なしで「生徒にお任せ」というのもあり得ますし、一方で、その場で質問に答えてもらうのではなく、あらかじめ提供しておいて、事前に考えてもらう方がより中身のある動画や文章が可能にもなります。(すべては、教師の選択です!)

★★★この「個別化された学び」を実現するために、最重要とさえいえる「一人ひとりの生徒の声」については、すでに『私にも言いたいことがあります!』や『一人ひとりを大切にする学校』が出ていますが、あと2か月ほどで出る予定のhttps://projectbetterschool.blogspot.com/2022/11/blog-post_20.html で紹介した二つ目の表が載っている本のなかでは、「個別化された学び」を実現するための四つの大事な特徴の一つに「声」が据えられており、本のなかで詳しくその方法が紹介されています(残りの三つがいったい何かをお楽しみに!)。

 

参考: https://blog.stenhouse.com/otymt-identity-interview

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