2020年10月26日月曜日

教室の図書コーナーにおきたい本のリスト(1)

  近々(12月に?)『(学校の)読む文化をハックする(仮題)』が出ます。


 その著者の最後の言葉は、「もし、私たちが学校でたった一つのことしかできないとしたら、私たちがすべきことは、生徒がより良い、より夢中になって読む読書家になることを手助けすること以外に考えられません。読むことは、より素晴らしい未来への準備をするために、私たちが生徒に手わたすことのできる『最高の贈り物』なのです」です。

 教科に関係なく、これに賛同できる教師は少なくないと思います。
 でも、どれだけ実現できているでしょうか?

 本書は5つのハック(章)で構成されており、その3番目の「生徒たちは本を容易に入手できる必要がある」という問題に対処する方法として ハック3 教室の図書コーナーを充実させる ための方法が具体的に紹介されています。
 しかし、どんな本を置いたらいいかは書かれていません。それは当然です。教室にいる生徒たちによって異なりますから。
 その異なる生徒たちに関係なく置かれる/紹介されるアプローチを「良書主義」と言います。日本の教科書および国語教育は、それで成り立っていると言えます。それが結果的に多くの生徒を読むこと嫌いにさせている理由とさえ言えるぐらいです。
 このことを知りつつも、「教室の図書コーナーにおきたい本のリスト」を協力者にお願いして集めました。
 しかし、本に掲載することはしませんでした。時と共に変わりますから。自分で探すのが億劫な人向けに、あくまでも取っ掛かりのレベルとして活用してほしいからです。本に掲載してしまうと、そういうふうには取られにくいと思いました。そこで、このブログで紹介していくことにしました(すでに、このブログでは過去にもお薦めの本のリストを多数紹介していますし!)。
 小1~2年生の担任から短大生を教える先生および司書さんからのリストです。
 RWの実践者たちのおすすめの本のリストなので参考にしていただければ幸いです。
 そしてこれを期に、すでに存在するたくさんの「おすすめ本」を紹介した本や情報に興味をもっていただけれるとうれしいです。

 1回目は、小1~2年生の先生のリストです。(リストは、全部で10回の連載です)

◆ 図書コーナーにおすすめの本(1、2年生)

 

【絵本】

『すてきな三にんぐみ』トミー=アンゲラーさく いまえよしともやく(偕成社)

『じごくのそうべえ』作・たじまゆきひこ(童心社)

『光の旅 かげの旅』アン・ジョナス 内海まお訳(評論社)

『にじいろのさかなとおおくじら』マーカス・ファスター作 谷川俊太郎訳(講談社)

『ママがおばけになっちゃった』さく・のぶみ(講談社)

『もうぬげない』ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)

『ゆかいなかえる』ジュリエット・キープスぶん、え いしいももこやく(福音館書店)

『いろいろへんないろのはじまり』アーノルド・ローベル作 まきたまつこやく(冨山房)

『それからのおにがしま』川崎洋作・国松エリカ絵(岩崎書店)

『どんぐりむらのだいくさん』なかやみわ(学研)

『せかいのひとびと』ピーター・スピアーえとぶん 松川真弓やく(評論社)

『どろぼうがないた』杉川としひろ作・ふくだじゅんこ絵(富山房インターナショナル)

『もしものせかい』ヨシタケシンスケ(赤ちゃんとママ社)

『てぶくろ』エウゲーニー・M・ラチョフ絵 うちだりさこ訳(福音館書店)

『オレ、カエルやめるや』デヴ・ペティ文 マイク・ボルト絵 こばやしけんたろう訳(マイクロマガジン社)

『じぶんだけのいろ』レオ=レオニ 谷川俊太郎訳(好学社)

『じがかけなかったライオンのおうさま』マルティン・バルトシャイト 作絵 かのうのりたか訳(フレーベル館)

『しずくのぼうけん』マリア・テルリコフスカさく うちだりさこ やく(福音館書店)

『としょかんライオン』ミシェル・ヌードセンさく ケビン・ホークスえ 福本友美子やく(岩崎書店)

『としょかんねずみ』ダニエル・カークさく わたなべてつた訳(瑞雲舎)

『勇気』バーナード・ウェーバー作 日野原重明訳(ユーリーグ)

『としょかんのよる』ローレンツ・パウリ文 カトリーン・シェーラー絵 若松宣子訳(ほるぷ出版)

『こぐまのくまくん』EH・ミナリックぶん モーリス・センダリックえ まつおかきょうこ やく(福音館書店)

『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター さく・え いしいももこ やく(福音館書店)

『バーバパパのなつやすみ』アネット=チゾン/タラス=テイラー さく やましたはるお やく(講談社)

『どこいったん』ジョングラッセン作 長谷川義史訳(クレヨンハウス)

『どろんこハリー』ジーン・ジオンぶん マーガレット・ブロイ・グレアムえ わたなべしげおやく(福音館書店)

『ロバのシルベスターとまほうの小石』ウィリアム・スタイグさく せたていじやく(評論社)

『おふろだいすき』松岡享子・作 林明子・絵(福音館書店)

『わんぱくだんのひみつきち』ゆきのゆみこ 上野与 作 末崎茂樹 絵かっこひさかたチャイルド

11ぴきのねこ』馬場のぼる(こぐま社)

『おしいれのぼうけん』ふるたたるひ たばたせいいち さく(童心社)

『ぐりとぐら』なかがわりえこ やまわきゆりこ(福音館書店)

『ねずみくんのチョッキ』作・なかえよしを 絵・上野紀子(ポプラ社)

『うそ』中川ひろたか作 ミロコマチコ絵(金の星社)

『すいかのたね』さとうわきこ さく・え(福音館書店)ばばばあちゃんシリーズ

100万回生きたねこ』佐野洋子 作・絵(講談社)

『ぼくのおふろ』鈴木のりたけ(PHP研究所)

『へいわとせんそう』たにかわしゅんたろう ぶん Noritake え(ブロンズ新社)

『みどりいろのたね』たかどのほうこ作 太田大八絵(福音館書店)

『キャベツくん』長新太 文・絵(文研出版)

『だるまちゃんとてんぐちゃん』かこさとし(福音館書店)

『あらしのよるに』きむらゆういち作 あべ弘士絵(講談社)

『かわ』かこさとし(福音館書店)

『ブタのドーナツやさん』谷口智則(小学館)

『はなをくんくん』ルース・クラウスぶん マーク・サイモントえ きじまはじめ やく(福音館書店)

『かにむかし』木下順二文 清水絵 (岩波書店)

『とべバッタ』田島征三(偕成社)

『あいうえおっとせい』谷川俊太郎・文 白根美代子・絵(さ・え・ら書房)

『どろんここぶた』アーノルド・ローベル作 岸田衿子訳(文化出版局)

『あたまのうえにりんごがいくつ?』レスィーグ作 マッキー絵 たむらりゅういち訳(ペンギン社)

『あいしてくれてありがとう』宮西達也(ポプラ社)

『ジルベルトとかぜ』マリー・ホール・エッツ作 たなべいすず訳(冨山房)

『しろいうさぎとくろいうさぎ』ガース・ウィリアムズぶん、え まつおかきょうこやく(福音館書店)

『そらまめくんのいちにち』なかやみわ(小学館)

『ぼちぼちいこか』セイラー作 グロスマン絵 いまえよしともやく(偕成社)

『三びきのやぎのがらがらどん』マーシャ・ブラウンえ せたていじやく(福音館書店)

『からすのパンやさん』かこさとし(偕成社)

『おたまじゃくしの101ちゃん』かこさとし(偕成社)

『へびのクリクター』トミー・ウンゲラー 中野完ニ訳(文化出版局)

『どろぼうがっこう』かこさとし(偕成社)

『メチャクサ』ジョナサン アレン・さく 岩城敏之・やく(アスラン書房)

『てん』ピーター・レイノルズ 谷川俊太郎訳(あすなろ書房)

『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダックさく じんぐうてるお やく(冨山房)

『おごだでませんように』くすのきしげのり・作 石井聖岳・絵(小学館)

 

【児童書】

『オバケちゃん学校へいく学校へいく』松谷みよ子作 いとうひろし絵(講談社)オバケちゃんの本シリーズ

『にんきもののひけつ』森絵都作 武田美穂絵(童心社)にんきものシリーズ

『へんてこもりにいこうよ』たかどのほうこ作・絵へんてこもりのはなしシリーズ

『そらとぶこくばん』ねじめ正一さく 山口マオ

『おさるのやま』いとうひろし作・絵

『カッパのぬけがら』なかがわちひろ作 (理論社)

『めいちゃんの500円玉』なかがわちひろ作(アリス館)

『がっこうのおばけずかん おばけにゅうがくしき』斉藤洋作・宮本えつよし絵 (講談社)おばけずかんシリーズ

『ひみつのとっくん おしごとのはなし消防士』佐川芳枝作・青山雄一絵(講談社)おしごとのおはなしシリーズ

『ドラゴンにごようじん』茂市久美子作・とよたかずひこ絵(国土社)ドラゴンシリーズ

『モンスターホテルでおどりましょう』柏葉幸子作・高畠純絵モンスターホテルシリーズ

『はれときどきぶた』矢玉四郎作/絵(岩崎書店)はれぶたシリーズ

『エルマーのぼうけん』RSガネット作絵 わたなべしげお訳(福音館書店)エルマーシリーズ

『もりのへなそうる』わたなべしげお・さく やまわきゆりこ・え(福音館書店)

『こまったさん』

『おばけのジョージーとさわがしいゆうれい』ロバート・ブライト作絵 なかがわちひろ訳(徳間書店)

                                       提供者/風越学園・片岡利允

book lists for classroom library

0 件のコメント:

コメントを投稿