2019年2月1日金曜日

新刊案内『教科書では学べない数学的思考 ~「ウ〜ン!」と「アハ!」から学ぶ』


「なぜ、読み書きの新しい教え方・学び方の情報提供ブログで、算数・数学の本の紹介?」と思う方もいると思いますが、同じ構造が国語教育と算数教育には(さらには、理科や社会科等の他教科にも)あるからです。★

 数学シリーズの第1弾だった『算数・数学はアートだ!』は、算数・数学を教えている先生にはもちろんですが、すべての教科を教えている先生(と教育に興味のある方)を対象に訳しました。読んでいただければ、算数・数学で起こっていることが、国語や英語を含めたすべての教科でも起こり続けていることを理解していただけます。(そうなのです、学校教育の問題はそれほど根深いのです!)


 すでに、http://projectbetterschool.blogspot.com/2018/12/blog-post_23.html でも紹介したように、単に「正解あてっこゲーム」をしていても数学的思考力は身につきませんし、多くの学校で実践されているとされる問題解決学習でも無理です。
 しかし、算数・数学(や理科や社会等も)で、このブログで紹介している「作家のサイクル」や「読書のサイクル」と同じように「問題解決のサイクル」を生徒一人ひとりが回せるようになることで、誰もが数学的思考力は身につけられます(誰もが、書く力と読む力を身につけられるように!)。ちなみに、理科と社会は両方とも「探究のサイクル」です。サイクルの中の名称は、それぞれの教科や領域の特徴を表しているので異なりますが、基本的なステップはほぼ同じです。
 「作家のサイクル」と「読書のサイクル」は、https://wwletter.blogspot.com/2012/01/blog-post_28.html で見られます。
『教科書では学べない数学的思考 ~「ウ〜ン!」と「アハ!」から学ぶ』の中で紹介されている数学的思考を身につけるためのサイクルは、添付の図の通りです。

この図も参考にしながら、いま数学ワークショップを実践しているチームでは、より分かりやすい算数・数学用に「問題解決のサイクル」を考え出し、それをベースに実践しています。(しかし、繰り返しますが、基本的には「作家のサイクル」や「読書のサイクル」と同じであり、大切なのは、そのサイクルを回す過程で、「う~ん!」(もがきの声)や「アハ!」(納得や発見の声)を繰り返し上げることです。)社会科のチームは、「探究のサイクル」を考え出し、実践しています。両方とも、近い将来みなさんに紹介できると思います。

◆ 割引情報
1冊(書店およびネット価格)2592円のところ、
WW&RW便り割引だと   1冊=2200円(送料・税込み)です。
5冊以上の注文は     1冊=1900円(送料・税込み)です。

ご希望の方は、①冊数、②名前、③住所(〒)、④電話番号を 
pro.workshop@gmail.com  にお知らせください。

※ なお、送料を抑えるために割安宅配便を使っているため、到着に若干の遅れが出ることがありますので、予めご理解ください。


★ いま、12年前に出した『効果10倍の学びの技法 ~ シンプルな方法で学校が変わる!』(PHP新書)の増補改訂版を出す準備をしています。それは新書版だったこともあり、ページ数の関係でパート2の「理論編」が丸ごとカットになってしまったのですが、今回はそれが全部掲載されます。その中(310ページ)に次の一節があります。(なお、増補改訂版のタイトルは、『シンプルな方法で学校は変わる』(みくに出版)で3月に出版予定です。)

学びの重要性について(中略)ここで言えることは、(1事前の情報収集がとても大切であること、(2分野外や海外の情報も大切であること、(3情報収集の過程で知識やスキルやノウハウを身につけることも大切であることそして4次に紹介するアクションを通してもたくさんのことを学ぶことなどですこうした様々な過程での学びは間違いなく私たちを元気にしてくれます

本ブログは、海外の国語の情報(=リーディング・ワークショップとライティング・ワークショップの情報+それらの日本での実践)を主に発信しているわけですが(その理由は、国内の国語の情報だけでは、国語を改善する力としては弱すぎると判断するからです!)。そのことと同じぐらいにインパクトがあるのが、国語以外の分野に目を向けることです。
教科の壁というのは、人が思うほど高くもありませんし、厚くもありません。内容面での違いは歴然と存在しますが、方法やアプローチの部分に関しては、共通点だらけ、です! 教科内だけの情報交換だけでは見えないことも、その枠を取り払うことで、打開策が見えてくることもあります。
ぜひ、「外(分野外や海外)の情報」にも目を向けてください。自分のこだわりの分野をさらによくするために!


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