2011年8月12日金曜日

WWの中で本を使う

 前回のWW便りは、「夏休みの間にメンター・テキストを増やそう!」でした。

 その流れで、今回は「WWの中で本を使う」です。『ライティング・ワークショッ
プ』(新評論、2007年)の第7章が「ライティング・ワークショップのなかでの本の使
い方」という章(93~107ページ)です。ぜひ、この章もご覧ください。

 特にミニ・レッスンで本を使う(101~105ページ)と、カンファランスで本を使う
(105~107)は具体的です。

★ WWで使える本の増やし方をいくつか考えてみました。

○ 102-103ページに書かれている本のリストから、同じようなポイントを学べる本
はないかな?と考えてみるのも、一つの手かもしれません。あるいは芋づる式?に、
他のポイントが浮かぶかもしれません。
 例えば、そのリストの最初に出てくる本は、以下のように紹介されています(102
ページ)

 『三びきのコブタのほんとうの話ーーA. ウルフ談』 (ジョン・シェスカ著)
ある出来事を、従来とは異なる立場から書くことが学べます。


→ ここから私の頭に浮かんだ本は、この話つながりで、
『3びきのかわいいオオカ
ミ』でした。芋づる式?に、少し違うポイントの本を思い出し始めまたのです。

 
『3びきのかわいいオオカ ミ』 からは、従来の立場を逆転させることもできるなあと
思いましたし、パロディの面白さも学べ ると思いました。

→ パロディというところから、次の本が浮かびました。『へそまがり昔ばなし』で
す。この話の中では赤ずきんちゃんはピストルをオオカミにピストルを向けます。
パロディというジャンルの一つのメンター・テキストになりそうです。

○ 先学期自分が行ったミニ・レッスンやカンファランスを思い出して、リストをつくり、
その中で「本をつかって教えると、効果的なものはないかな? そのためには、どう
いうポイントの本があるといい?」と、自分に問いかけてみて、いくつか書き出してみる
のもいいかもしれません。
 そのリストがあると、何か本を読んだときに、書名を書き込んでいくことができます。

→ ちなみに、私は「書き出し」や「対話」を教えるミニ・レッスンで、本を使わな
いことはありません。

★ 前回のWW便りには、「特に絵本をお薦めするのは、短時間で読みたり、紹介でき
たりするだけでなく、いい文章の要素が凝縮される形で詰まっているからです」と書
かれていましたが、同じ理由で詩もお薦めです。夏休み、ぜひ、詩も楽しんでください。
自分が気に入った、いろいろな人のいろいろな詩を集めて、自分だけの
「お気に入り詩集」をつくるのも、いいかもしれません。
(→ 私はつくっています。これがあると、「明日はどの詩で授業を始めようかな」と、パラパラ見れます。
いろいろなアイディアも浮かびます。つくってよかったです。好きな詩も増やし続けたいです)。

出典:
『三びきのコブタのほんとうの話ーーA. ウルフ談』 ジョン・シェスカ(著)
レイン・スミス(絵)、岩波書店、1991年
3びきのかわいいオオカミ ユージーン トリビザス (著), ヘレン オクセンバリー (イラスト)
こだま ともこ (翻訳) 、冨山房, 1994年
へそまがり昔ばなしロアルド ダール (著)、クェンティン ブレイク (イラスト)
灰島 かり (翻訳)、評論社、2002年

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