2011年8月19日金曜日

インパクトのある、他の人の言葉を使う

 前々回のWWは「夏休みの間にメンター・テキストを増やそう!」でした。
 今回のWW便りのテーマは、「夏休みの間に(も)(子どもたちに紹介したいような、また自分の励みになりそうな)インパクトのある、他の人の言葉(に出合い、それ)を増やそう!」です。
 何かを書くときに、インパクトのある言葉を引用することは、よく行われるように思います。私も、引用で書き始める(あるいは書き終わる)こともありますし、もちろん、本文中で誰かの言葉を引用することもあります。
 インパクトのある、他の人の言葉を使う、ということを考えていて、このWW便りでも何度か紹介している、ナンシー・アトウエル氏の本の最後のほうに、「ライティング/リーディング・ワークショップを実施している教室の壁に貼っておけるような言葉の引用例」という一覧があることを思い出しました。
 それで、その箇所をもう一度、見たくなりました。
 中学校レベルのすぐれた実践者であるナンシー・アトウエル氏のいろいろな著作の大ファンである私は、この一覧に挙げてあるいろいろな人の言葉を選んだアトウエル氏の思いを考えたりしながら、読みました。
 彼女の選んだ言葉は、もちろん、書くこと・読むことに限定したものもありますが、書くこと・読むことだけに限定されずに、生きること、考えること、学ぶことに関わる引用も多かったです。
 今日は、アトウエルさんの本の「ライティング/リーディング・ワークショップを実施している教室の壁に貼れるような言葉の引用例」から、書くことについて私が印象に残ったものを、私の下手な私訳で申し訳ありませんが、2つ紹介します。
「読む人が飛ばしそうな箇所は、省いておくようにしています」
     エルモア・レナード  (作家)
「これ以上、削除すべき単語が一つも見つけられないときに、詩が完成したということが分かります」
      ボビー・キャッツ (詩人)
 上の二つの引用が印象に残ったのは、「削除する、省く」というのは、子どもたちにとって(多分、大人にとっても?)、難しいことの一つのように思えるからです。
 夏休みの間に、ライティング・ワークショップで子どもたちに紹介できるような、書くこと(や学ぶこと、考えること、生きること)についての、インパクトのある言葉にもたくさん出合い、書き留めておきたいものです。
 また、それ以外にも、お気に入りのフレーズなどは、作家ノートに書き留めておくと、いつか自分の作品の中に引用してインパクトを増すこともできるかもしれません。
出典:
Nancie Atwell 著 の In the Middle (Boynton, 1998) 519-521ページには、「ライティング/リーディング・ワークショップを実施している教室の壁に貼っておけるような言葉の引用例」が、3ページに渡って載っています。

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