2011年9月9日金曜日

ひとつの話は新しい話を生み出すきっかけとなる

 「(…略…)優れた読み手は、読んでいるときに頭を働かせています。そして頭を働かせていると、書くことがでてくるものです。ですから、子どもたちが、話、詩、記事などに耳を傾け、自分が考えたことを書きとめる時間を持てるようにするのは大切なことです」

 下手な私訳で恐縮ですが、上の文は作家ノートについて書かれた本 Notebook Know-How という本に出てきています。

 (この本は、『ライティング・ワークショップ』共著者のひとり、ラルフ・フレッチャー氏が前書きを書いているおススメ本です。すぐに自分の授業に使えそうな点もたくさんあります。)

 私が最近、特に注目しているのが、(作家ノートをうまく子どもたちに導入したあとに)作家ノートを、続けてどんどん書くことをサポートするような方法をいくつかも紹介している点です。(言うまでもなく、書けるようになるためには、書くことが必要です。)

 どんどん書くことをサポートする方法の一つとして、冒頭で紹介したように、「読むことを使う」というのがあります。

 この著者の場合は、短編や詩なども授業中によく使うようです。そして次のように、言うそうです。(以下も、下手なざっくり私訳ですみません)。

 「(…略…)今から詩を2回読むから、1回目はまずしっかり聞いて、読者として楽しんでね。2回目も聞いてほしいけど、2回目は、聞いている間に、何か考えが浮かんだり、つながりを見出したり、他にも何か書きたいことが出てきたら、書き始めていいですよ。そして、先生が2回目を読み終わったら、それについて話し合うことはせずに、思ったことを書いてみようね」

 もちろん、読むことは、上の例以外にも、「メンターテキスト」や「作家の目で読み作家の技に気付く」等、WWの中でいろいろと使えます。

出典:Aimee Buckner著の Notebook Know-How (Stenhouse, 2005). 最初の引用は24ページ、二つ目の引用は24-25ページです。

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