2017年1月6日金曜日

RW関連の本の中で出てきた児童書よりのお薦め

 RW関係の文献を読む中で、様々な場面で紹介されている児童書や絵本を読むことが増え、お気に入りの作家も増えました。

 今日はその中から、小学校の中・高学年ぐらいからの本で、邦訳が出ているものの中から、私のお薦めを何冊か紹介します。皆様のご存じの本が多いかもしれません。
 
★ ルイス・サッカー

『歩く』 

➡ 有名な『穴』のスピンオフ作品ですが、私は『穴』よりずっと引き込まれました。私は、ルイス・サッカーは少し不器用な少年を描くのがとても上手だと思います。『歩く』では、主人公にすっかり応援モードになってしまい、その不器用さにちょっとハラハラしながら読みました。ルイス・サッカーの作品の中で、多分、一番好きな作品です。

 ★ キャサリン・パターソン

➡ 『テラビシアにかける橋』で有名な作家ですが、私は 『ガラスの家族』がお気に入りです。『リーディング・ワークショップ』190ページにも登場している本で、不貞腐れた感じの主人公はなかなか魅力的ですし、終わりかたに主人公の成長を感じます。

★ アヴィ

『星条旗を永遠なれ』

➡ ドキュメンタリータッチの、ありえない?展開の本、でも、ありえるかも、と思わせてしまうところが見事だと思いました。この本の終わりかたもなんとも言えません。

 アヴィは幅広い著作があり、その幅広さも魅力の作家です。翻訳されている本が少ないですが、「ざらっ」として感じが残る話もいくつか書いていて、個人的にはそういう感じも好きです。

★ シンシア・ライラント

 シンシア・ライラントと言えば、ニューベリー賞を受賞した『メイおばちゃんの庭』が有名です。『メイおばちゃんの庭』は愛するおばちゃんの死別に途方にくれる人たちを描き、死というテーマで読むときには、その1冊としてぜひ読みたいです。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、親子関係を描いた『優しさ』も、私は興味深く読みました。

★シャロン・クリーチ

 シャロン・クリーチはニューベリー賞を受賞した『めぐりめぐる月』が有名です。彼女の本は、どこか不思議な雰囲気があったり、複数の物語が同時進行しているような印象を受ける本もいくつかあります。

  その中では、比較的不思議さが少なめ(?)の『ルビーの谷』、大人たちに愛されずに育った子どもたちの話です。

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★ ウイルソン・ロールズの『ダンとアン』。少年と犬2匹の話。『リーディング・ワークショップ』161ページに登場します。 ひたむきな感じが好きです。

★ ジェリー・スピネッリの『クレージー・マギーの伝説』。これもリーディング・ワークショップ194ページに登場します。これはかなり昔に読んだので記憶があいまいですが、なかなかの名作だった記憶があります。

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 ルイス・サッカーからシャロン・クリーチまでの、最初の5名は、いつの間にか私のお気に入り作家になり、他の本もたくさん読みました。

 私は英語を教えているので、いつも学習者が英語で読める本ということが頭のどこかにあります。

 上の本ではシンシア・ライラントの『優しさ』だけ日本語で読みましたが、上の5名は比較的、英語も読みやすいと思いますので、英語の好きな方はぜひどうぞ。まだ邦訳されていない本でいい作品もけっこうあります。

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