2015年1月2日金曜日

今年の目標は

 新年おめでとうございます。

アメリカでは、ライティング・ワークショップ(WW)が1980年代の初頭に、その成功を受けて、リーディング・ワークショップ(RW)は1980年代の後半に始まっています。
 その後、毎年のように、WWおよびRW関連の実践本が、過去30年間、毎年たくさんで続けています。おそらく教育の分野で刺激的な本が出続けている領域は他にはないと思います。私が、日本語に翻訳して紹介したいと思う本が、過去15年ぐらいは、少なくとも毎年10冊ぐらいは出続けています。(日本の教育書で、オススメの本として紹介できる本は年に1冊も出ることの方が稀ですから、この数字は異常に高いです。そういうこともあり、興味のある方はぜひ原書で読んでいただきたいです。)
 その金字塔の一つのNancie AtwellIn the Middleという本の第3版がつい最近出ました。その初版が出たのは1987年ですから、30年以上も彼女は実践し続けていることになります。そして改定をしているということは、実践を磨き続けていることを意味します。そういう人が、このWWRWの分野には数多くいます。(どういうわけか、そのほとんどは女性です。)

 日本の読み・書き(プラス聞く・話す)教育=国語教育をよくするために、やれること、やらなければならないことは山のようにあります。教科書をカバーする授業をしていては、まちがいなく多くの子どもたちは読むことも、書くことも、聞くことも、話すことも、好きになっていきませんし、それらの力をつけることもできません。(私も、その一人でした。ということは、50年前から、その悲惨な状況が続いています。)

 新年を迎えるにあたって、今年1年のあなたの読み・書き・聞く・話すの目標をぜひ設定してみませんか。目標がなければ、何も生まれませんから。今年1年間で何を実現しますか。自分のために。子どもたちのために。(下のコメント欄かpro.workshop@gmail.comにお知らせください。公言すると実現する可能性は高くなりますから。)

その際、
・自分がワクワクすることは何か?
・時間やお金などの制約を考えない時、ぜひ取り組んでみたいものは何か?
・必要性を感じると同時に、おもしろいと思えるものは何か?
・解決/改善しないといけない問題と捉えているものは何か?
等を考えてみてください。とにかく、教科書にしがみついている限りは、自分も、子どもたちも負け戦が約束されています。

 実践の場がない私の目標設定は、①今年も読み・書き(聞く・話す)の教え方に関する価値ある情報を提供していくこと★と、②『「読む力」はこうしてつける』の時にした絵本プロジェクトとはちょっと違う絵本プロジェクトを始めることです。★★


★ そのためには、必然的に紹介に値する情報を入手し続けることを意味します。私の場合は、それ(=価値のある情報)は過去30年以上、英語のものであり続けています。

★★ これについては、また詳しく紹介できたらと思っています。

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