先週、Let's Talk: Managing
One-on-One, Peer, and Small-Group Conferences, by Mark Overmeyer を読みました。作家の時間の中でのカンファランスをテーマにした本です。こういう本が続々出続けているのが、アメリカのWWとRWの世界です。(刺激され続けてもう16年になります!)
ご存知のように、WWとRWの中でカンファランスが占めるウェートは極めて大きいです。
ミニ・レッスンでも、共有の時間でも、教師はしっかり教えますが、何といっても大半の時間はひたすら書くないし読むに設定してありますから、教師が力点を置くべきもカンファランスです。
それについて、もう一度見直し、そして新たな可能性を模索しようというのが、この本(今回の連載)です。左側の数字は、本のページ数です。
6 話すこと(=カンファランス)のメリットには、どんなものがあるか? ~ 読み手に置き換えられる??
1.生徒の書き手としての興味・関心、こだわり、歴史などが出される。
2.自分の書いていることについて降り返させる。 フィードバックは自分にも戻ってくる!! 誰の作品にも(書き手にも)影響を及ぼす。
3.書き手のコミュニティをつくるのに役立つ。教師だけでなく、クラスメイトからアドバイス、肯定・確認、サポートが得られる。
4.話し合いを通じて言葉、作家の技、言語事項等を教える。
7 でも個別カンファランスに固執する限りは、負け戦です。罪悪感をもつだけの人も?!(なかなか一人ひとりに対応できませんから!)中には、最初から踏み込めない教師も。
もしカンファランスの目的が、書き手のことを学び、書き手をガイドし、そして自立した書き手として前進させること(to learn about and guide writers, and move writers in powerful ways)なら個別カンファランス以外の方法が考えられる。具体的には、教師と複数の生徒たちや、生徒同士のピア・カンファランス ~ RWにもそのまま当てはまる?
8 この本で紹介するのは、
① 伝統的な、教師と生徒の一対一のカンファランス
② 教師がリードするグループ・カンファランス
③ 教師がリードするクラス全体のカンファランス
④ 2人の子どもが行うピア・カンファランス
⑤ 複数の子どもたちが参加するレヴュー・カンファランスで批評しあう
多様な方法を提供することで、多様なニーズに応えることができる。子どもたちが選べるようにすること、主体的に取り組めるようにすること、最終的にはよりよい書き手(自立した書き手)になるために、方法を活かせることが大切。 読みの場合も同じ?!
なお以上の中に、教師が事前にシナリオを描く「指導案」や「活動」という発想は一切ありません。すべて、子どもたちのニーズに応じて行われます★。「指導案」や「活動」ありきの授業をしている限りは、子どもたちが教師の顔色を伺う「授業ごっこ」「学校ごっこ」が続くだけです。何とか早くこれから脱しないと、子どもたちのイキイキした学びをつくり出すことができません。
★ 英語では、これにresponsive teachingという名称があります。日本語ではありますか? おそらく概念自体(つまり、子どもたちや学生のニーズに応じて教えること)がないので、存在しないのではないでしょうか?
★ 英語では、これにresponsive teachingという名称があります。日本語ではありますか? おそらく概念自体(つまり、子どもたちや学生のニーズに応じて教えること)がないので、存在しないのではないでしょうか?
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