2015年1月9日金曜日

笑えるけど笑いきれない、そしてもちろん覚えきれない




 2014年の私の読書生活の中での一つの新しい要素は、「オンラインで読めるもの」でした。

 特にTEDのプレゼンサイト(http://www.ted.com/)は今までに250ぐらい見ましたが、現時点での自分のベスト10を選んでみようとして、いくつか気づいたことを書きます。

1)ベスト10のうち4つが、学習者から教えてもらったものでした。やはりいいものに出合うためにも情報交換は絶対必要! と改めて思いました。

2)学習者が面白いと書いていたので私も見たうちの一つ、「ホアキム・デ・ポサダの、マシュマロはまだ食べちゃダメ!」★です。6分弱と短いプレゼンで、日本語字幕でも英語字幕でも見れます。しっかり笑えましたが、うまく誤魔化そうとした子どもには、笑いきれないものも残りました。
  (英語だと、Joachim de Posada, “Don’t eat the marshmallow!

3)笑えるけど笑いきれないものも残るのはよいのですが、今回、自分のベスト10を選ぼうとして、記憶に残っていない部分の多さにも驚きました。とても覚えきれません。

 上のマシュマロのプレゼンも、「楽しみを後回しにできるということも大切」とか「うまく誤魔化そうとした子ども」など、イメージや印象だけが残っている感じです。逆に言うと、教師がいかに上手にプレゼン(提示)しても、笑わせて楽しませても、聞くだけ・見るだけで記憶に残るものは多くはない、ということだと、改めて思いました。

→ WWやRWの枠組みとして、ミニ・レッスンが授業の中心でないことの価値も改めて感じました。

4)音楽など異なる分野から、「英語を教える」ということについてのアイディアを得たりと、分野を超えて得られるものも多いと思いました。特に「ベンジャミン・ザンダーの音楽と情熱」はそうでした。(これも英語の字幕でも、日本語の字幕でも見れます。)
★★(英語だと、Benjamin Zander, “The transformative power of classical music”

5)ベスト10以外に、他の人には興味があまりもてないかもしれないけど、いいと思えたプレゼンがいくつかあることに気づきました。それらは、詩や本に関するものでした。やはりRWに関わると、自分の気になる分野に詩や本が入る、当たり前のことですがそうなんだなあと思いました。

***
 
 ということで、今回は私の現時点でのTED、ベスト10を以下紹介します。いずれも日本語の字幕でも英語の字幕でも、字幕なしで見ることも可能です。よろしければ、少し時間のあいたときにどうぞ。

<視点を考えさせてくれるもの>
Colin Stokes, “How movies teach manhood”
Chimamanda Ngozi Adichie, “The danger of a single story”
Stella Young, “I’m not your inspiration, thank you very much”
Robin Nagle, “What I discovered in New York City trash”

<実用的?な示唆もあるもの>
Joachim de Posada, “Don’t eat the marshmallow!”
Michael Norton, “How to buy happiness”
Amy Cuddy, “Your body language shapes who you are”

<教育とは直接関係ないが、教えるということについても考えさせてくれたもの>
Benjamin Zander, “The transformative power of classical music”
Dan Pink, “The puzzle of motivation”
Simon Sinek, “How great leaders inspire action”

<おまけとして詩や本に関するもの>
 Marc Barnett, “Why good book is a secret door”
Sarah Kay, “If I should have a daughter …”
Billy Collins, “Everyday moments, caught in time”
Billy Collins, “Two poems about what dogs think (probably)
Chip Kidd, “Designing books is no laughing matter. OK, it is”

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