2012年6月1日金曜日

書くことも読むことも一人ですること ⇒ 仲間とすること


 書くことや読むことが好きになれない子たちにとって、その(最大?)理由は書くこと
や読むことが「一人で静かにすること」である場合が少なくありません。さらには、「暗
くて、楽しくない」というイメージまであるかもしれません。
それを、「仲間と協力してもいいこと」と位置づけることで、好きになれるだけでなく、書く力や読む力をみるみるつける子たちが増えます。

 F先生は、WWRWに取り組んでいる先生ではありません(?)が、ブッククラブにはまって、年に数回取り込みました。
「私自身がものすごく読者好きなんです。普段、忙しくて本が読めないことにストレスを感じるくらいなんですが、その読書のすばらしさを伝えたいと思っていても、なかなか感じてもらえず、毎年イライラ!?していました。ところが、ブッククラブは、くどくど説明なんていらないんです。みんなで、優れた読み手が使っている効果的な読み方★を体験していきながら、読書の楽しさをたくさん感じることができるんです。そこに惹かれました。
私も子供たちも読書は、一人黙々と読むだけのものと思い込んでいたので、 新鮮な驚きでした。★★読書の楽しさをたくさん感じることができました。もちろん、いきなり自分達で取り組むのは難しいので、ミニレッスンみたいなことをして、優れた読み手が使っている効果的な読み方とか、話し合いが今一つのときには交流の仕方についてとか、時には本の選び方といったこともみんなで考えたりする時間をとりました。
RWの実践者がしているような実践ではありませんが・・・子どもたちが楽しんでいることは確かです。
最後に、余談ですが・・・ブッククラブを始めて半年後くらいに個人面談があったのですが、たくさんの保護者の方に感謝の言葉をいただきました。家で読書をする姿がたくさん見られるようになったというのです。保護者のみなさんもどうしたら読書をするようになるのか困っていたんです。
もうひとつ、私が全く予想外だったのが、子供たちの書く力がとても伸びたことです。読解力アップにはなるなとは思っていたのですが、作文や毎日書いていた振り返りノートなどの内容が、質、量とも予想以上に大きくレベルアップしました。読むことの大切さをあらためて感じました」

 以上のように、ブッククラブだけを導入することで、読むことについての態度や習慣は大きく変わります。書くことまで好影響をもたしてしまうぐらいですから。
 これと同じことは、書くことでもやれます。ブッククラブを応用した「作家クラブ」なるものを実践することで。ぜひ挑戦された方は、報告お待ちしています。


★ 「優れた読み手が使っている効果的な読み方」については、『「読む力」はこうしてつける』を参照ください
★★ もちろん、ブッククラブを含めたRWで、基本は「一人でひたすら読むこと」です。同様に、書くとき=WWも、「一人でひたすら書くこと」が基本ではありますが、対象に応じて、ペアやグループで書いたり読んだりする機会を提供することはとても大切です。

1 件のコメント:

  1. クラスで会社(係)活動をしています。
    本作り会社というのがあります。
    作家の時間とは別に
    本作り会社の子たちは
    会社の活動の時間やはやく課題が終わって空いている時間などに本作りに取り組んでいました。テーマはバラバラだったり、その会社の中のペアか3人で同じテーマ(駄洒落でしたが)を追求したりしていました。作家クラブを意図的にやろうと思ったことではないですが、会社はそれぞれポスターを作って会社の目的を書きます。共通した目的をもった本作り会社は作家クラブに近いかもしれないなと思いました。

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