2010年5月7日金曜日

WWが成功する要因分析

WWを普及するプロジェクト・ワークショップ(『作家の時間』の実践・執筆メンバーが中心)がこのサイトを構想し始めた時から、「定期的な情報の発信」の大切さがあがっていましたが、なかなかスタートできませんでした。他のコーナーが落ち着いてきたので、予定より1ヶ月以上遅れましたが、スタートします。

このブログ=メルマガのコンセプトはWWを実践する際の「お役立ち情報」です。

原則的には、毎週金曜日の書き込み/配信を目指します。
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初回は、WWの全体像をつかむためにも、WWが成功する要因分析です。

「作文を書きます」と教師が言うと、すでに小学校高学年以上のこどもたちの多くが「え~!」と拒否反応を示します。
それに対して、ライティング・ワークショップ(=作家の時間、以下WW)の時間の子どもたちは集中しており、熱心に取り組み、楽しんでいます。中には、授業が終わった後の休み時間や給食の待ち時間、さらには作家ノートを家に持ち帰って書いてくる子もいます。
いったい、WWの成功の要因は何でしょうか?
少なくとも以下の5つのポイントが挙げられます。

① 自分の書きたいことが書ける ~ 選択がある、自分で何をどう書くか考え判断する
② 時間が提供される ~ 教師が書くことを教える時間ではなく、子どもたちが「ひたすら書く」時間を一番たくさん提供される。また、1時間、あるいは2時間、場合によっては5時間、10時間でも時間をかけていい。自分のスピードで書ける。
③ 友だちや先生の反応が得られる ~ 完成した作品に対してはもちろんですが、書いている下書きの段階でも、友だちや先生の反応が得られるので、常に良くする力学が働く。「読者意識」も芽生える。「作家の椅子」で発表するのは、みんな好き。
④ 枠組みが明確なので、自分で計画できる ~ 1時間の授業の過ごし方(ミニレッスン→ひたすら書く→共有)と年間を通して使う作家の仕事のサイクル(題材探し→下書き→修正→校正→出版)の2つの枠組みが、子どもたちに自分で計画して動くことを促す。と同時に、この2つの枠組みと③の反応によって、絶えず振り返ることでよりよく学べる。
⑤ (教師も含めて)みんなで「よりよい書き手」になっていくコミュニティがある ~ 共に助け合い、教え合い、学び合い、刺激し合う「作家仲間」として存在している。

これらがそのままWWを実践する際のチェックリストになります。
・ 選択を提供しているか?
・ 時間を提供しているか? ~ WWを開発した人は、「週に3時間以上の時間を避けないなら、やらない方がいい」と言い切りました。それくらい時間は大切です。
・ 子どもたちは、フィードバックが得られているか?
・ 作家の仕事のサイクルを参考にしながら、自分なりの書く手順やテンポを編み出しているか?
・ 「作家仲間」が集うクラスになっているか?

いずれも欠かせない大切な要素です。これらは、「書くとき」だけでなく、「読むとき」も、そして国語だけでなく、すべての教科で、さらには学校だけでなく、すべての学びの場で求められる要素であるように思います。

1 件のコメント:

  1. 「④の2つの枠組みと③の反応によって、絶えず振り返ることでよりよく学べる」と書きましたが、
    ⑥として、「評価と指導」「自己評価と学び」の一体化が達成されている、を加えてもいいかもしれません。
    教師は絶えず子どもたちのことを観察したり、声を聞くことでドンドン教える内容や方法を改善していきます。
    子どもたちも、自分の振り返りや、友だちや教師のフィードバックから自己評価し、自己修正ができるようになっていきます。

    これは、長年の教育界の夢の実現ではないでしょうか!!!

    これらの要素が組み合わさって、「自立した書き手/学び手」になっていくことを可能にしています。

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