2019年1月18日金曜日

新刊『オープニングマインド』の2つの紹介文


 昨年の3月に出たピーター・ジョンストンの『言葉を選ぶ、授業が変わる!』の続編の『オープニングマインド ~ 子どもの心をひらく授業』が来週出ます。
 ページ数は、274から348に大幅アップしています。容量がアップしただけでなく、内容もかなりアップしていると思います!

 知識の量ではなくて、「他者と協力できる人、イノベーター(創造的に新しいものや考えや仕組みをつくり出せる人)、問題解決に長けた人、クリティカルに考えられる人」こそを育てるべきだとは誰もが口をそろえて言うご時世です。本書には、これを実現するための理論と実践が極めて分かりやすく書かれています。

◆紹介・その1 ~ 下訳を読んでくれた協力者が、すぐに取り組み始めたいと書き出した内容を紹介します。

●一人ひとりの違いを大切にした対話を展開する。それによって、多様な見方を身につけることができ、また、新たな思考が生まれ、自分が変化していく。不確実な問いは(正解がないので)、一気に子どもたちの自立した対話を引き出すと感じた。対話は、子どもたちに主導権がある。 教師は、コントロールする役割を放棄する。これからは、対話をする時間をしっかり確保したい。そのために、これまでの時間の使い方を大幅に変えなければと思った。
●固定マインドセット、ダイナミック・マインドセットの考え方がとてもわかりやすく、いいなぁと思った。教室の壁に貼っておきたいくらい! 固定マインドセットにさせてしまうので、褒め言葉は使わない。子どもたちのマインドセットを固定しないために、いいか悪いかを教師が判断しない。学んだことを意識化し、子どもたちが成長して行っているということを実感することは、ダイナミック・マインドセットをもてるようにするためにとても大切!
●本書に出てくる先生が、ことあるごとに「責任」という言葉を用い、子どもたちに意識させているところに、ハッとした。子どもたちが、自分自身の学びと成長に、自分で責任をもって取り組むようにしたい。
プロセスに注目したフィードバックをする。通知表に書くような文章を、日ごろのやり取りで頻繁に使う。

 単なる読み物ではなくて、すぐに行動に移したくなる内容であることがお判りいただけると思います。

◆紹介・その2 ~ 出版社が読み取ってくれたこの本のエキスは:

まず授業を改革する上で最も重要な基盤として、教師が「言葉を選ぶ」ことの重要性が説かれます。たとえば先生が生徒に向かって「あなたがたがどれだけの単語を知っているか確認します」と言うのと、「あなたがたがすでにどれだけの単語を知っているか、見てみましょう」と言うのでは、大きな違いがあります。前者には先生の「上から目線」が感じられ、教室の雰囲気を暗くします。後者は子どもたちに自信をもたせるだけでなく、先生自身の意識をも変えていきます。
 次に、主体性やチャレンジ精神を重視する「ダイナミック・マインドセット」の考え方が解説されます。現実の教室は、無力感と思考停止の「固定マインドセット」に支配されてしまっています。この現状を変えるには、小手先の授業技術ではだめで、世界とのかかわり方を変える必要があるのです。
 本書にはほかにも、「公正な社会と公正な教育」「不確実性と違い」「社会的想像力」「道徳的主体性」など、授業を根底から変えるための重要で興味深いキーワードがたくさん出てきます。★
読み終えた時には、授業とは教師ひとりが教えるものではなく、教師と生徒がともに自らの能力を開花させる場なのだということが、深く理解できるはずです。
 授業を変えたいと願うすべての先生、教育の未来を憂慮するすべての方、そして本書の最後で説かれる「意味のある生活」をつくりだしたいと思っているすべての方に、ぜひ読んでいただければと思います

 協力者がすぐに取り組み始めたいと書き出してくれたリストをはるかに上回る内容がカバーされた本であることが分かっていただけると思います。
最後の「意味のある生活」は「幸せ」の重要な要素の一つですが、本書を読んで他の2つにも納得していただいた上で、ぜひ幸せな生活も実現していただきたいと思います。

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★ キーワードとして出てくるだけではありません。それをどのように授業で扱うかがたくさんの事例とともに具体的に紹介されています。



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