2017年2月3日金曜日

新刊『好奇心のパワー』紹介


 リーディング・ワークショップ(読書家の時間)とライティング・ワークショップ(作家の時間)の核といえるのが、カンファランスです。★
 これらが、オーストラリアに最初に導入された時は、カンファランス・アプローチという名称だったことからも、そのエキスを選りすぐった名称だったとも言えます。
 と同時に、カンファランス的な教え方というか接し方をこれまでに体験していないこともあって、日本での導入に際しては、その難しさを口にする教師が少なくありません。
 そういう人たちに、オススメなのがこの新刊の『好奇心のパワー』です。



 具体的に、カンファランスをする際の柱が、「好奇心のスキル」として詳しく説明されています。(使われている事例は、RWやWWの実践ではなくて、職場や家庭でのやりとりですが。)

  ① 「今、ここ」に集中し、相手への好奇心をもつ
  ② 聞き方を選択し、積極的に聴く
  ③ 相手への好奇心を示すオープンな質問をする
  ④ 相手を理解し続ける努力をする

④の中には、適切なフィードバックや提案(アドバイス)なども含まれます。それが、相互により良く理解するために、大きく寄与しますから。(要するに、質問するばかりが理解なのではない!! しかし、その提示の仕方がポイントです。相手が選択できる形で提示するのか、それとも指示・命令的に提示するのか・・・・)

 この①→④のサイクルを回し続けることで、「好奇心のスキル」が身につくと同時に、カンファランスが上達します。両者はイコールな関係です。(ちなみに、スキルですから、誰でも身につけられます。)

 本の中では、古いコミュニケーションの取り方と新しいコミュニケーションの取り方の比較もされています。(それを簡潔にまとめているのが、表1です。)
  なんと、その一番目が一斉授業に代表される「伝える/教える」モードであるのに対して、21世紀以降に求められるのは「問いかける」になっています。
 他の4つの項目も、見覚えがあるものばかりではありませんか?

ぜひ、「好奇心のスキル」を身につけて、あなたのカンファランス力をアップするだけでなく、職場での関係、家庭での関係、教室での子どもたちとの関係を改善してください!(この本は、後者を目的に書かれたものです。)

◆例によって、訳者による割引注文を受け付けます。

1冊(書店およびネット価格)2160円のところ、
訳者割引だと   1冊=1800円(送料・税込み)です。
5冊以上の注文は 1冊=1700円(送料・税込み)です。
本は、2月8日発売予定です。
ご希望の方は、冊数、名前、住所、電話番号を
pro.workshop@gmail.comにお知らせください。



★ カンファランスは、RWやWWにとってのみ核なのではなくて、本来、教える・学ぶという行為すべて(=すべての教科指導)で核なんだと思います。それが日本においてはいつの間にか(というか最初から?)無視されていただけだというか・・・
部活指導も、です。
要するには、人間関係が伴うものすべてにおいて。
(なお、質の高いコーチングとカンファランスは、同じです。『リーディング・ワークショップ』の第6章「読み手へのコーチングとカンファランス」に書いてあるように。)



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